翌日、エマちゃんと一緒に花垣君の見舞いに行く
正直エマちゃんの私服が可愛すぎてそのまま自殺をしようかと思ったけど、エマちゃんに止められた
うーん、心中しないかい?
冗談のつもりだったんだけれど … 真に受けちゃうエマちゃん可愛い心中しようか。
持ってきたお見舞いの品を机に置き、置いてあった椅子に座る
エマちゃんはじーっと花垣君を見ていた
そうだ、あの東卍の事、話しておこう
花垣君から視線を外し、私の事を見る
ゴクッと唾を飲み込むエマちゃん
エマちゃんが悲しそうに顔を俯かせていると、花垣君が「うーーーーん」なんて言ってむくと起き上がった
花垣君は起き上がった時に横に伸ばした腕が、丁度エマちゃんの胸だった
胸ぐらを掴み、笑顔で殴り掛かる体制に入る私
花垣君は「これは不可抗力なんですあなたさん!!」だなんて言って冷や汗をダラダラかいていた
今更ここが病院ということに気がついたのか、辺りをキョロキョロし始める
さっき、私の話を聞いたからだろうか
エマちゃんはその美しい瞳から涙を静かに零した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!