ブランコに乗る私の前にしゃがみこんで
優しく問いかけてきた
まるで、拗ねた子供を慰めるように
その問いかけ方が
私の心を大きく揺さぶるんだ
私は廉と目を合わせずに口を開いた
当たり前のように呆然となる廉
言ってなくてもそういうことなんだよ
いわゆる嫉妬ってやつ。
廉は知らないフリして私の事大切にしてくれようとしてたかもしれないのに
急に優しく微笑むのも
私をからかってるの?
何だか廉は嬉しそう
何考えてんの?
子犬のような目で見つめてくるのやめてよ
まただよ、
私の気持ちも知らずに
そんなこと普通に言うなんて
キスとかハグとかどれだけ私を苦しめたらいいの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。