第4話

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2021/01/12 00:03
____刹那
複数発、ドンドンッと鈍い銃声が響いて
そして、ただ目の前が赤に染まった


『………………え?』
振り絞って出したのがこの声。
ヒーロー①「大丈夫か!君!…ん?」
私はただただ血に塗れて、床に倒れている両親を見る
ヒーロー②「あちゃ~!流れ弾が当たっちゃったか…仕方ないヴィランのせいにしよう」
『……………か…せ』
ヒーロー②「どうしたの?何処か痛い?」
『……きな……さんと………さ…を……せ』
ヒーロー①「もうちょっと大きな声で言って貰えるかな?」
『ッッ私の大好きなお父さんとお母さんを返せ!!!!!』
2人は唖然として口を開けている
『聞こえないの?!私の!大好きな!お父さんとお母さんを!返せと言っているんだ!!!』
ヒーロー②「し、仕方ないよ、仕事の流れ弾が…」
『仕方ない…??何が仕方ないんだ!!私の両親が死んだ事が仕方ないだと?!巫山戯るのも大概にしろ!!!お前らも死ぬか?私の両親を殺した罪を!!』
私が怒りのままに叫ぶと、ヒーロー二人は黙りこんだ。
『黙るな。お前らが私の罪なき両親を殺した。変わらない事実。変えられない事実。私はまた最愛の両親を失った。…敵でも無い、鬼でも無い。人間…ましてやヒーローになんて。』
ヒーロー②「そこまで言わなくても…ほ、ほら!うちの事務所で引き取るし、将来は保証するよ!」
『は?保証なんて毛ほども要らない。詫びろ。私に、両親に。謝れ、謝れ謝れ謝れ。二度とヒーローだなんて仕事をするな、辞めろ。刑務所にでも入れ。殺人罪だ。』
ヒーロー①「殺人罪でも無いからな!俺らはヒーローだし、ヴィランが殺した事にすれば良い事だ」
私の血管がプツリと切れた気がした
『………もういいです。私が殺します。貴方達が死なないなら私が殺すしかありません。』

「そこまでだよ、あなた」
懐かしいあの人の声がして、思わず反射で跪いた
『!!!…御館様、御壮健で何よりです』
産屋敷「あなたも前世とあまり変わらない様で私も嬉しいよ。さて、そこの二人は少し眠ってもらえるかな?」
御館様がそう仰った瞬間、私は二人に手刀を入れた
呆気なく眠るヒーロー。いや、ヒーローだなんて言いたくない。
産屋敷「あなた。もう一度鬼殺隊に入らないかい」
『聞くまでもありません、御館様。この身朽ち果てるまで、貴方様に着いていきます。』
産屋敷「ありがとう、そう言ってくれると心強いよ。…他の皆もね、今世も鬼殺隊に居るんだ。」
『!…他の人も?』
産屋敷「そうだよ。」
御館様はパンパンと手を打って隠を呼ぶと  ゴミヒーロー 二つを運ぶ様に言った








『…ヒーローなんて大っ嫌い』




今私は両親の葬儀を済ませ、御館様の屋敷に居る
『…(久しぶりに思い切り泣いたな)』
泣いたのは、赤ん坊…いや、あればノーカンだ。
大正の頃、かな…
思い出すのは辞めておこう。また泣いてしまう。
産屋敷「無理しなくて良いんだよ」
『いえ…お気遣い感謝致します』
産屋敷「…入ってきて良いよ」
「おーおー…久しぶりじゃのうあなた」
『…!?!!』
白髪に頬の傷跡、柔らかく笑うのは
______私の師範、桑島慈悟郎さんで。
止めていた涙が頬を伝った
『…ッしは、しはん、…ッ』
桑島「最初に来た時みたく泣くな!せめて笑って再開せい」
『…うっグスッ…師範!お久しぶりです!』
精一杯の笑顔を師範と御館様に向けた
桑島「久しぶりじゃの、あなた」
産屋敷「また逢えて嬉しいよ」


産屋敷「……じゃあ、あなたはまた慈悟郎の元で修行をする、という事でいいんだね?」
『はい、勿論です』
桑島「またビシビシバシバシ鍛えたるから覚悟しとくんだぞ」
『2回目ですから!!』



そういう事で私はまた師範に、稽古を付けてもらえる事になった




*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜ 余談
あなたちゃん、激怒すると口調が荒れます。
そしてちょっとネチネチしちゃう。
一番仲良いのは伊黒さんだからかな?
同期は蜜璃ちゃん。
それとあの時、急に敬語になったのは怒りが限界突破しちゃった事と
自分の非を認めず、両親の死を仕方ない事のように言われたので呆れまくった為です。
鬼がまだ活動はしていないものの、
鬼がまだこの世界に居ることは分かっているために鬼殺隊が作られました。
政府公認です。
探偵…というか何でも屋としてやっていた御館様が、政府関係者の目に留まった事がキッカケです。
怪しい人物を調べて欲しいとの依頼でした。


その調べた人物が鬼になっていた事に気付いた御館様は、政府に鬼の事を説明し悲鳴嶼さんに日に焼いて貰ったそうです。
政府の人達は全ての事の辻褄が合うことから御館様を信用し、政府公認の鬼殺隊となったのです。
ですが、これが公になることはありませんでした。
混乱を招く、と両方の一致で可決されました。
悲鳴嶼さんは、16歳です。(あなたちゃん4歳の時)
(原作など無視してます)
柱の方々はもうすぐ出ると思います。
多分。
口調が本当に迷子になりやすい🐔です。
一人称も当たり障りのない 私 ばっか使うヤツです。←
桑島さん口調掴め無さすぎてつらぴ


*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜

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