第8話

笑える
15,210
2021/01/12 15:04
『私は雄英から屋敷が近いので…お気を付けて』
御館様が車に乗って見えなくなるまで見送る。
今日はちょっと殺気というかなんというか…
嫌いですよオーラ出しすぎたかな…
これから入学するってのにいかんいかん、反省だなこれは。
『さて…買い物して帰るか』






╴No side ╴
「おまえさァ幼馴染なんじゃねえの?」
「さすがに今日のはやりすぎ」
「俺の道にいたのが悪い」
少年は道に転がったペットボトルを蹴った。
「ガキのまま夢見心地のバカはよぉ…見てて腹が立つ」
そう言って機嫌悪そうに少年は手から爆発を起こす。
「「わ」」
「つーかてめェらタバコやめろっつったろ!!バレたら俺の内申にまで火の粉かかんだろ…」
後ろにいた二人は少年の後ろを指差して、震えた。
「「お…おい!!」」
ただ、少年はその震えの正体に気付いていなかった。
敵「良い“個性”の隠れミノ」

╴No sideend ╴








歩いていると、ボウという爆発の音と共に人だかりが出来ていた。
『なんだなんだ…?騒がしいな…』
人だかりの向こう側から聞こえるのは、何かに抗うような叫び声。
「敵だ…!」
野次馬がそう言った。
ここからでは見えないので、前の方に潜り込んで行く。
「すげー!何アイツひょっとして大物敵じゃね!?」
「頑張れヒーロ~~~~~!!」
すると私達の上に影が出来た。
Mt.レディ「私二車線以上じゃなきゃムリ~~~!」
『は?』
足を伸ばして残念そうに顔を歪めている。
『ハハ』
シンリンカムイ「爆炎系は我の苦手とするところ…!今回は他に譲ってやろう!」
私は突発して五感が良いのは目だけど、他の五感も一般人より優れている。
なのでそこそこ離れていても会話は聞こえた。
「そりゃサンキュー消化で手一杯だよ!状況どーなってんの!?」
通りの真ん中で苦しんでいる男の子。
デステゴロ「ベトベトで掴めねぇし良い“個性の ”の人質が抵抗してもがいてる!おかげで地雷原だ、三重で手ェ出し辛え状況!!」
「うえ"っ」
また爆発音が鳴った。
『(ヒーローは見守ってるだけ、ってか。)』
「ダメだ!これ解決出来んのは今この場にいねぇぞ!!誰か有利な“個性ヤツ”が来るのを待つしかねえ!!」
誰かがそう指示した。
「それまで被害をおさえよう何!すぐに誰か来るさ!」
他力本願。
「あの子には悪いがもう少し耐えてもらおう!」
有利不利をすぐ付ける                 自分が大事
『この社会も落ちぶれたものだな』
______私が嘲笑したその時、誰か本物が飛び出した
『「!?」』
デステゴロ「馬鹿ヤローー!!止まれ!!止まれ!!」
男の子はヘドロに、意味の無い抵抗を続けた。
『ハハハ!この社会もまだ捨てたもんじゃないってか』
そして私も飛び出した。
警官「君?!止まれ!!」
落ちていたパイプを手に取り、彼の元へ走る。
そして、構え_______
『 全集中 雷の呼吸 』
相手はヘドロ、要するに彼等から飛ばせばいい。
『伍の型 熱界雷 』
下から上へ、斬撃を飛ばした。
「!??」
ヘドロ「!?クソ…ッ!!」
辺りが静まる。
『大丈夫かい?君達。良く頑張ったね』
「誰だ!?ヒーローじゃないぞ!!」
他のヒーロー達が駆け寄ってくる。
「君凄いね!良かったらウチのサイドキックにでも…」
『話しかけないでくれませんか?本当に笑える。』
「え?」
他のヒーロー達も訳の分からない様な顔をした。
『何でその場に来た時に助けなかったんですか?有利じゃないとあなた達は動けないんですか?』
「そ、それは…」
『もし、有利な人が来る前にこの子が死んでしまったりでもしたらどうするつもりだったんですか?敵が人質を殺すのをただ突っ立って見てましたとでも?面白いですね!』
ニコリと笑うとヒーローは黙り込んだ。
『ほら、黙る。お好きですよね、黙り込むの。あ、そうそう緑の君!』
「エッ?」
『君、凄いよ!よく走り出したね。君ならきっと本物の英雄ヒーローになれる。』
緑の男の子に近付いて頭を撫でる。
「でっでも…」
『さっきヒー…大人に怒られてたね?君は怒られる必要なんて無いよ。大人が助けようともしないから、君が助けようとした。それだけだよ』
「あ、ありがとうございます……(ヒーローを言い直した…?)」
「君、さっきから…!!!」
『何か、私が間違ったことでも??』
静かに笑えば、「…ッ」と何も言えない顔をした。
『ほら、ヘドロのかき集めでもしたらどうです?名ばかりのヒーローさん達』
ヘドロを指さして私はその場を去った。



オールマイト「あの少女は……まさか」







*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜ 余談
プロヒーローの名前も頑張って調べて表示するようにします。
わからなかったら「」のままで。
自分…罵るの好きなの?と言いたくなりますね。
あなたちゃんは、建物の被害 < 人命 です。
建物の中にいる人はどうでもいいという訳ではありません。
傷付けないようにするのも大切です。
ただ傷付けないようにしすぎて救助が遅くなる、というのは嫌なだけ。
あなたちゃんはもう鬼殺隊としてヒーロー免許を持っているので、もし壊したりしてしまっても御館様が出してくれます。
御館様はとんでもなくお金持ちです。
アマ○ンの社長より金持ち。
実質世界一お金持ちです。(御館様LOVE)


心の中ではヒーローのことを“塵”と呼んでいますが、表では決して言いません。
ちょっとしたあなたちゃんの優しさ(なけなし)。
ちなみに、あの場にオールマイトが居たのもあなたちゃんは気付いています。
気配が明らかに周り(一般人)と違う事、一人だけ異様に周りと違う感情を抱いている気配で何となく察しています。
そして緑谷・爆豪を助けた後、後ろを見た時に髪が金髪っぽく何となくオールマイトを察せるような髪型で、確信しました。
あなたちゃん凄いね。
今回の件でシンリンカムイとMt.レディのあなたちゃんからの評価はだだ下がりです。
(元々好きではないが)
どんだけヒーロー嫌いなんだ、ってね。←
ヒロアカ勢の皆さん、ごめんなさいこんなにヒーローを卑下してしまって!!!
気を悪くなさらないでください!!
タイトルがもうヒーローを卑下しているので察して!!!(おい)
悪口は受け付けません!!!(ただ単に傷つく)
(でもまあ来たことない)
ではッ!!!

*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜

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