第5話

召集令状 二話
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2022/06/28 05:41
1943年の夏。忘れもしません。
その日僕はいつも通り、実家が本屋ですから、本を持ってきた人に頼んで読ませて頂いておりました。
そしたら思い出して、重い足でポストに行きました。

ポストがわかりますか?そう、お手紙とか、草花を入れる所謂郵便受けです。
僕くらいの年の男達は、毎朝ポストが怖くって仕方がない。
何故って、赤い紙が入ってるかも知れないでしょう?

そしてその夏、僕の家のポストには、その赤い紙が入っていましたね。
本当に真っ赤なんです。吃驚しちゃうくらいに。



そう、召集令状です。



真っ赤だったからすぐわかりましたよ。でも信じたくなかったなぁ。
そこには集まる場所日時が書いてありました。
僕は何かもう漠然とした頭で、お母さんに言いました。
「召集令状だ」
気丈な母親はこの時に限ってオロオロとしていたましたね。
4人兄妹の中で男は僕だけだからかな、僕が特に変な奴だったからかな。
どうも分からないです。

僕は嫌でしたね。当たり前ですよ運動できないんだから。
それより先に「ああ死ぬんだ」と思ったんです。凄く残念でした。
どうせ死ぬなら楽な方がいいなぁと思って、海軍に入ろうとしてたのに、
陸軍から召集されてしまったものですから。
海軍のほうが優しそうだし。
実際自由度が高いので。

さて、ここからが私の話。。。。








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