第6話

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2020/12/31 12:55
私の過去──
カゾクとの事───
それは───
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ダメだ。思い出すと吐き気がする
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明日から潜入捜査か、
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早く終わらそ
私は3階におりた
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どれにしようかな、
目に入る本は全て読んでいる
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あ、
私は引き寄せられるように一冊の本を手に持った
そしてまた、階段を上がる
でも、4階ではなくさらにその上にあるドアを開けた
風が私を拒むようにして吹いてくる
そんなことは気にせず私は固く冷たいコンクリートの上に寝そべった
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はぁ
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またこの本持ってきちゃった
「光」
この本の名前だ
この本の内容を簡単に説明すると、
主人公である女の子はみんなから嫌われていた
死を決意した少女は人生最後の旅に出る
そこで、新しい友達に出会う
そこにいる友達はみんな優しくて
みんなが少女を受けいれた
そして少女はそこで楽しく暮らす

要約すると、人生のどん底にいた少女が救われた話
私はこういう話が大っ嫌いだ
こんな事は起こらない
受け入れるやつなんていない
でも何故かこの本を手に取ってしまう
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羨ましい、、のか、?
いや、違う
人間は自分と違う物に興味が湧く
だからきっと、これもそうだ
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空、綺麗だな
私は目をつぶった

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