本部は誰も通らない裏路地の1番奥にある。
街灯もなくて夜は真っ暗。
まぁ、私はそんな道が好きだったりする。
真っ暗な道を抜けると薄汚れたビルが出てくる。そこが本部だ。
下の階は本部に出入りする奴らのたまり場として使われている。
Xが居るのは唯一明かりがついてる最上階だ。
最上階といっても、4階なんだけどね。
出入り口のドアは灰色の鉄製。
建物自体古いから開ける度にギィっと音を出す。
そこを押して中に入ると目の前には階段。
そして階段を囲うように机やらソファーやらが置かれている。
1階はいつも人が沢山いて騒がしい。
私は1階が嫌いだ。
だからいつも入ったらすぐに階段を登る。
2階は救護室になっている。
1つだけある部屋の中には医者と看護師が1人ずつ。
そいつらがいつも怪我した奴らの手当をしている。
その部屋の周りはベッドが置かれていたり、手当用の道具や機械が置いてある。
私はこの階には足を踏み入れた事は無い。
3階。
ここは私が本部に来た時に寄る2つの場所の内の1つだ。
ここには色んな形の銃や弾などの武器がおいてある。
その向かい側には沢山の本が並べられている。
私はここで銃、弾などの形や種類を覚えたり自分にあった武器を探したりする。
それに飽きたら向かいにある本棚から本を持ってもう1つの場所に行く。
まぁ、最も今日の目的地は4階なんだがな、
───コンッコンッ───
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。