第16話

13話
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2020/09/22 07:34
俺はユイとユアが住んでいるという家に向かった。もちろん偽の仮面をつけて。

家の目の前について俺はインターホンをならした。
ユイ
はーい、......どちら様ですか。
キル
俺だよ、キル。
用事があってきたんだ。
きっとユイなら気づくはず。
ユイ
そうですか、今玄関を開けますね。
そう言って開けてくれた玄関、
そこからは女の子だろうか?あなたと同じくらいの歳の子がでてきた。
ユア
あなた、キルさんですね?
キル
そうだけど、
ユア
とりあえず家の中へお入りください。
そうして招かれた家の中。

空気が重い。きっとまだ警戒されているのだろう。


〈ユイ目線〉
ユイ
····キル、仮面をはずしてくれ。
ニセモノの仮面を。
俺は気づいていた。

キルの仮面には真実の言葉ワード・オブ・トゥルという言葉が書かれていなかった。
キル
あぁ·····。
大人しく仮面を外したキル、
どうやらいつものキルらしい。
聞きたいことはたくさんあったけどとりあえず俺はこの質問をすることにした。
ユイ
·····あなたは?
〈キル目線〉

まさかユイの口からその言葉が出るとは思わなかった。
キル
組織だ。
ユイ
組織····?
キル
あぁ、
ユイ
なんでキルは戻ってこれたんだ?
キル
その質問には答えられねぇんだ。

·····俺だって、どうして戻れたかわからねぇ。

それに、気づいたら俺が俺に戻っていた。
それしかわからないんだ。
ユイ
そうなんだね、
で、俺たちを殺すの?
キル
あぁ、任務ではそうなっている。
ユイ
ふーん、
キル
でも、俺は俺だ。
アイツらに従う義理はない。
キル
それに、あなたを、助けてぇ....。

彼が言った言葉はとても苦しそうで悲しそうだった。


でも私たちには伝わった。



ユイ
わかった。
ユア
私も賛成。
あなたは大切な友達だから。
キル
ありがとう、····っ





そして私たちはあなたを救う、いや組織を潰して全てを終わらせる·····そんな命をかけた戦いが始まるのであった。












第1章 end





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