そして時は過ぎ10年後······
今日は·······なんの日だっけ。
高校···高校····
私は16歳になって、キルは23歳になった。
ー10年の年月が過ぎた。あっという間だった。
世界は核兵器の排除に向けて進んでいた。
そして日本は平和共和国となりたくさんの人々が住んでいる。
私とキルと同じ殺し屋になった。
ナイフ、銃、たくさんのやり方で人を殺してきた。それで私も命を狙われてる立場だから気をつけろってキルはよく言う。
私はいつもジャケットの裏側にナイフと銃その他もろもろを仕込ませている。
あなたが高校へ向かったのをベランダから確認して空を見る。
雲一つない綺麗な空だ。
最近仕事がなくて少し安心している。
殺し屋は人を殺してるからか命の重さをよく分かっている。卵1つ食べるときでも感謝をして食べている。
あなたはもう16歳。
あいつは殺し屋の才能があり裏社会では結構有名になるほどのセンスをもっていた。
だけど少し危なっかしいところもある。
ターゲットがあなたより大きくても獣みたいに殺りにいくところ、すっげえ怖い。命が何個あってもだめなぐらいだ。
そして最近では
『依頼をすればどんな人物も殺してくれる殺し屋』と俺たちの事がウワサになっているらしい。
でもそんなに幸せは長続きしないみたいだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。