ピンポーン
どうやら誰かが訪ねて来たみたいだ。
なんだか怪しい·····俺の感がそう言ってる。
ナイフをズボンに隠して、俺は玄関のドアを開けた。
俺がナイフを出すよりヤツがスタンガンを出す方が早かった。そして俺はまんまとスタンガンで眠らされてしまった。
ボスって誰だ、お前は誰だ。
そんなことを考える暇もなく俺は気絶した。
早くキルに報告しよ!
同じクラスに天才ハッカーの女の子がいた、本当に奇跡だと思った
彼女は裏社会で有名なユアだった。どうやら私のことを知っていて「手を組もうね」って言ってくれた。
キルがいない。どうして?今日は仕事がないはず。その他の可能性は·······
私は深呼吸をして落ちついて、部屋の中になにか証拠がないか探すことにした。
······でも部屋の中で争った形跡はなし。
なら外でってことになる。
私は急いでインターホンの録画映像を見てみた。
___どうやら配達物を持ってきた人がキルのことを誘拐したらしい。そしてヤツらは組織っぽい。
組織絡みならこの件はひとりじゃ解決出来ない。
どうしよう、、、。
ユアから貰った連絡先を仕事専用の携帯に登録して、私は急いで電話をかけた。
このスマホは仕事用なのにそれも私って誰も分からないはずなのに。彼女の力はとてつもないものだと感心した。
指定された場所はここから10分ぐらいあれば着くとことだ。
キルがたくさん車の操作方法を教えてくれて、私専用の車を買ってくれた。
その車は全て全自動、武器もしっかり入っている優れものだ。
そして私は急いで指定された場所へと向かうのであった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。