第7話

🍊
1,143
2021/06/18 09:10






楽屋入りすると"HiHi Jets"と書かれた張り紙と差し入れの数々















昨日のうちに持ってきたローラーを楽屋に入れて私以外のメンバーのローラーを綺麗に拭いて、並べて…















なんて、スタッフがするようなことを短時間で済ませた















なんでかって?















だって、私はHiHi Jetsの紅一点





























じゃなくて、"雑用係"だから





























それが終わると空いてるスタジオを借りて練習を始める






























暫く練習して、時計を確認すると18:15















そろそろ早いメンバーが来る時間






























急いで片付けをして楽屋で待機
















ガチャッ_____






























「っし、一番乗り〜」































なんて入ってきたのは猪狩蒼弥
















猪狩「んだよ、いたんだ」






























私の姿を目にすると分かりやすく凹む彼
















あなた「す、すみません…」






























楽屋から出ようとドアに手をかけると…






























ガチャッ_____






























「お、がりさんじゃん」

あなた「ッ…」

「んだよ、お前もいんのかよ…」















井上瑞稀















たちが悪そうに苦い顔をした





























井上「はぁ…本番前にこいつに会うとかモチベ下がるわ」

猪狩「実際、あいついても存在ないけどな」

井上「それな、いる意味って感じ笑」















早歩きで楽屋を出て練習してたスタジオに行った















ガチャッ_____






























スタジオの扉を開けかけると…
















ガヤガヤ_____
















中から声がした






























「だからぁ、こっち!ちがうじゃん!」

「むず!」

「こーして、こーして、」

「え?こう?」

「違う、"優斗"の足はこうなってるからこっち!」
















優斗…
















残りの3人のメンバーがここで練習してた

















居場所をなくした私は外階段で時間を潰した

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