第7話

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2018/12/27 15:00
あなた

はぁ。

兄さんが居なくなって、暇になったこと。



周りには誰もいないようで、ため息をつく。


しかし、まるでそれを見通していたかのように、ちょうどいいタイミングで声をかけてきた者がいた。

ひとらんらん
兄さん知ってるんだね。

俺はひとらんらん。

もちろん、グルッペンのことも知ってるよ。
あなた

あら、貴方も前世の記憶を持っているのかしら?

ひとらんらん
まあね。

俺は、動物の世話とか農業担当だったんだ。
あなた

なるほどね。

そういえば、元々は我々国。

幹部は何人いたのかしら?

ひとらんらん
元々は、13人。

でも、なんやかんやあって、3人死んだんだ。
あなた

それは、残念ね。

じゃあ、私が来た時は死んだ後ってことかしらね?

ひとらんらん
うん。

そうだね。


ここで、新しい情報が明らかになった。


我々国、元々は13人の幹部がいたらしい。


今は、兄さんとひとらんらんに出会ったため、残り1人にも会うはずだ。


あなた

残りの1人は、ここに来るのかしら?

ひとらんらん
うん、君にいいこと教えてくれると思う。
あなた

そう、なら期待してるわね。



ひとらんらんは、クスッと笑うと、牢を出て行った。


それから、帰ってくることは無かった。


さぁ、残りの1人は誰なんだろうか。

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