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その夜。
「来たの?」
『お前が、来いって言ったんじゃん』
「そーだけど笑」
「来ると思ってなかったから」
「ねー」
「あの頃さ、」
「楽しかったよね」
「海行って、写真撮って。なんにもなくても幸せだったな~。」
『、、、お前さ、今幸せなんじゃないの?』
「少なくとも、樹よりかはね?笑」
『お前も、嘘ついてんじゃん』
「バレバレ?笑」
「あの時さ、樹のこと嫌いじゃなかったんだよね」
「今も、、たまーに、樹が恋しくなる」
あの時、引き留めていたら。今でも、思う。
でも、あの頃には戻れない。
「じゃ、帰るわ。」
彼の頬の一筋の線が、街灯に照らされ静かに煌めいていた。
2021,7,12
𝚎𝚗𝚍_,
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。