ハアハア息をきらしながら走る。
体がついてきてくれない…
今すぐ倒れてこんなこと辞めてしまいたい。
けれど私は、
私は“彼”に会わなければならない。
走らなければ私は後悔しそうだ。
いや、必ずするだろう。
亜嵐が私に気持ちを伝えてくれたこと。
勇気をくれたこと。
自信をくれたことをだ。
そう胸に刻み、また私は走りだす。
あなた「黎弥ッ!!」
彼は振り向いた。
黎弥「!、あなたどうした?!」
「ごめん。黎弥…」
“私、ずっと好きな人が居たの…”
ハッと、黎弥は目を開いた。
黎弥「…、知ってた。」
あなた「え…、?」
黎弥「あなたが“颯太”を好きだって…!」
「何年一緒に居ると思ってんだよ!笑」
そう、いつもの笑顔で言ってきた。
ボロボロと涙が落ちる。
あなた「…ッ、ごめん…」
黎弥「…、行ってこいよ…。」
あなた「黎弥…、」
“ずっと好きだったよ”
そう言い残して、私はその場を去った。
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黎弥
「ずっと好きだったよって、何だよ…」
あなたに思わせぶりな態度とってたのは俺なのに、
. .
俺も好きなのに…。
“バッカみてー、俺。”
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🌻の呟きroom
あと2話ぐらいで完結しそうです…
ばいびー👋🏻
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。