第36話

目が覚めた頃には
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2022/06/20 01:38

目が覚めた時










居たのは、看護師さんだった。









看護師「あなたさん、目覚められたんですね。直ぐに先生を呼んできます」









私が目を覚ました……ってことは









本当に亮平はもう居ないんだ。









後藤「あなたさん、手術は成功しました。」









『あの……亮平はもう居ないんですか』









後藤「居ますよ……あなたさんの記憶の中に。ずっと亮平さんは生きてます」








『……はい。私は何日間眠ってたんですか』









後藤「1週間くらいです。」








亮平に本当に会えないんだ。









後藤「退院はリハビリが終わってからとなります。亮平さんもずっと見てます!頑張りましょう」










『はい』








その後は、凄く早かった。









リハビリを頑張って、3ヶ月後










驚きのスピードで退院することとなった。









私がこんなに急ぐ理由。









それは、4月から会社に復帰するためだ。









後藤「あなたさん、また体調悪くなったら来てくださいね」









『はい、でも。来る理由がないように頑張ります』









後藤「では、お元気で」









外に出ると、見慣れた車が止まってた。










阿部・父「あなたさん」








阿部・弟「乗ってください、送ります」









『来てくださったんですか。ありがとうございます』










車に乗って、家まで送ってもらった。










『ありがとうございます』









阿部・父「あなたさん、また遊びにおいで。」









『はい!行かせてもらいます』








阿部・弟「またね。」









私は家に入って、ソファに座り込む。








そして、写真立ての写真をみた。









亮平とは、本当に色んな思い出がある。









その時、ある違和感を覚えた。









『なんか、写真折れてる』








プロポーズした時に撮った写真が折れていた。









その写真を取って、蓋を取ってみると










そこには、手紙が入っていた。

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