ある日のこと、私は普通に下校していた時だった。
いつも通る公園。。
『あ、あなたきた、』
私はそこで待ってる忠義と亮ちゃんと目が合ってしまった。
そのままスルーは出来なかった。
〔なぁ、どーしたん?〕
『なんで無視するん?』
ホントのことなんか言えなかった。
「え、いや、無視はしてないよ?ほんとに用事があって…行けなかっただけだから。。」
『そうか?じゃ、なんかあったら言えよ?』
〔…〕
その時の亮ちゃんの顔は忘れられなかった。
亮ちゃんは昔から頭の回転が早い…。
ちょっと勘づかれているかもなんて思っていた。
その的は的中した。
«ねぇ?これなにしてるの?»
案の定、私は2人と話しているところを見られてしまった。
「そ、それは…」
«え?聞こえないんだけど??なに?»
沈黙の時間か続いた…。。。
«なんで何も話してくれないの?»
すると、その時だった。
『何してんねん!』
私はパッと声のする方に顔を向けた。
〔村上先生が、、呼んでたで!!逃げな、めんどくさいことになる!〕
«やばっ、いこっ!!»
その女は友達を連れて逃げようとした。
『あ、待って?』
その子は呼び止められ、少し照れながら
«な、なに?///»
『俺、弱いものいじめするやつ、、苦手やわ、、、』
«…、、、»
その子は何も言わず、その場から去った。
〔あなた、大丈夫か?〕
「ありがとう、忠義、亮ちゃん…。」
〔やっぱり、やると思ってたわ。〕
「え?」
私は亮ちゃんの方を向いて首を傾げた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!