〜錦戸said〜
〔大倉!あなたがおらん!〕
『どこにった?』
〔ちょっと探すの手伝って!〕
俺らは学校中を探した。
そして、
『おった!あそこ!』
あなたは例のヤツらに囲まれてた。
『おい、何してんねん!』
俺は必死になって嘘をついた。
やっぱりいじめられてたんや、、、
あなたは何も言わないから、、でも俺は少し勘づいてた、、
『大丈夫か?』
するとあなたは泣き出した…
俺らは全く分からなかった。
あなたの泣く意味、怖かったんか、そんなんちゃう…、、きっとあなたの心の中でなにか思うことがある。
その場を去った彼女は、その日何も話すことなく一日を終えた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!