私は村上先生に座る席を指示され、そこに座った。
『あなた…やんな?』
「ひ、久しぶり、お、大倉くん?」
『いやいや、大倉くんはないわ、前みたいに名前で呼んでや♪』
「あ、う、うん、なんか変に緊張しちゃって…」
『今日さ、学校終わったあと時間ある?』
「大丈夫だよ?」
『じゃ、、あの学校来る途中に公園あったやろ?あそこでちょっと話そうや♪』
「うん、わかった!」
と会話をし、忠義は自分の席に戻った。
すると、クラスの女子が私に話しかけてきた。
〈ねね、大倉くんとなんで仲いいの?〉
「一応、幼馴染なんだよね、、」
{そーなんだ!大倉くん、隣のクラスの錦戸くんといつも一緒にいてさ、学校ではイケメンすぎるコンビって言われてるの!}
「亮ちゃんもいるんだ…、」
私は小声でそう言った。
{あんまり2人に近づかない方がいいかもよ、周りにファンとかもいるからさ、いじめられちゃうかも…、、気をつけてね!}
「う、うん、ありがとう。」
私が知らないところで人気者になってた2人。
どこか心の中では悲しいとも思っていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!