マサル「あ、来たなバカ」
彰「来たねバカが」
陽斗「随分抜けた顔しとるなバカ」
りょうや「いや、バカバカ言わないでよ...悪かったって」
マサル「全くだよ、今後は真っ先に言えよ、お前には迷惑とか心配とか、かけられまくってんだからさ、今更だっての」
りょうや「...........おう」
なんかそれをお前に言われるのはものすごい腹立つけど、今はそれを抑えよう
どうやらいずから事の次第を聞いたマサルたちが自分のために怒ってくれていたみたいだ
何をしたか、までは敢えて聞かないで置こう
りょうやは苦笑い、マサルはムスッとしている
ずっと心配していたのだ、りょうやのことを...いずから話を聞いたそのときから
陽斗も彰もその一人だ、聞いたときは怒りで目の前が真っ暗になった
でも必死に怒りを抑えて、あれぐらいで済ませた
陽斗「そのせいでめちゃめちゃ父さんに怒られたんやからな」
彰「これはもう焼き肉だね」
りょうや「うん、奢るつもりだけど...お前らに迷惑かけたみたいだし、....その、...やりたくもないことさせちゃっただろ？」
りょうやの口から出たのは提案を肯定して、素直に謝り礼を与えようとする言葉
マサルたちは目を見開いて、眉を下げた
らしくない、普段なら...
りょうや『バッカ、誰が奢るか!割り勘だ割り勘!!!』
なーんて、キレながら言うのに...
........やっぱり、明らか元気ないな
りょうや「.......何だよお前ら」
彰「.....はぁ、調子出ないな僕も」
陽斗「俺も、」
マサル「しょーがねーなぁ、りょうやは」
りょうや「？」
マサルはりょうやの肩に腕を回して、ニッと笑顔をりょうやに見せた
マサル「今日はとことん遊ぶぞ!!俺ってば今財布がパンパンなんだわ、珍しいだろ？何でも奢ってやるからよ!!」
彰「僕もバイト代入ったんだよね~~、元気がないりょうやくんのために使おうかな」
陽斗「俺は元々そのつもりやった」
りょうや「え？いや良いよ....俺が飯でも何でも奢るよ」
マサル「バーカ、お前は今日奢られとけ!但し、辛気くさいのはこれでおしまいな？いつもみたいにバカ面で笑ってろよ!!」
りょうや「...........それは酷くない？」
陽斗「いやいつもそうやろ」
彰「こーいうときは素直に奢られてなって、あとごめん禁止ね？ありがとうしか受け付けない」
りょうや「...............」
何だか、子供みたいだな俺...
不器用に励まされ、支えられて...スゴい嬉しいな
りょうや「うん、ありがとう相棒共」
ボソボソと呟いた言葉は、しっかりと相棒三人の耳に入っていたらしく、三人共悪戯小僧のように口角を上げてニヤリと笑った
「「「当然だろ？相棒(リーダー)」」」