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第3話

第2話 料理
てつやは料理本を広げ、悩んでいた
他にも調べたであろう美味しそうな料理の画像がスマホに映っている
結婚をしてからというもの、朝ご飯は自分より先に起きるりょうがご飯を作ってくれて、昼ご飯と夜ご飯はメンバーと撮影の合間や終わりに食べるから作らない
てつやは料理が苦手だ
お料理日記をやってはいたがほぼ上手くいかなかった
上手くいったのはお菓子くらいだ
だからてつやは悩んでいた
結婚した以上、自分の旦那であるりょうに美味しいご飯を作ってあげたい気持ちはある
だがそれが上手くいかない
今日、プロラグビー選手たちと遊ぶ約束をしていたりょうは遅くまで帰ってこないので、その時間を活用して、お昼から料理を頑張って作ったが、どれも食べられたものじゃない
てつや『なんで、上手く出来ないのかな...』
レシピ通りには作っている
にもかかわらず、見た目はまだいいものの、味は全く美味しくない
捨てるのも勿体ないから食べているが、正直食べたくはない
腹を壊さない体質だけど、それとこれは別
てつや『こんなんじゃ、一生りょうにご飯を作ってあげられない...』
最後にこれなら作れるだろうと塩むすびを作ってみた
その見た目はとてもおにぎりのかたちとは言えない
てつや『不器用すぎ、料理に関してだけ』
はぁ、とため息をついて、少しだけ涙目になりながら作ったおにぎりに手を伸ばした
りょう「それ、俺も食べていい?」
てつや「!?...ダメ」
りょうが帰ってきた
てつやが食べようとしたおにぎりを指差してりょうは言ってきた
もうこんな時間になってたんだな、とてつやは感じる
りょう「いいじゃん別に」
てつやの伸ばされてた手よりも先にりょうの手が伸び、塩むすびを取る
それをりょうは自分の口に運んで食べる
てつや「あっ!だ、出しなってそんなの...」
もぐもぐ、と口を動かすりょうを不安そうに見るてつや
りょう「うん、上手いよ」
食べ終わったりょうが口元についてる米粒を取りながらてつやに向かっていう
てつやはその言葉に驚いた
自分の作った料理を褒められた、あのりょうに
嬉しくて嬉しくて緩んだ顔を見られないようにりょうから顔を反らした
いつかちゃんと料理が出来るようになってりょうに食べてもらいたい
そう思うだけで、いつもは苦に思ってた料理ですら頑張ろうと思ったてつやだった



りょう『塩と砂糖を間違える古典的なミスすんの、てつやくらいだよな...』
どうやらてつやの作った塩むすびは塩で作られたものじゃなく、砂糖だったらしい
それに気づいてなお、それを指摘することをしなかったのには理由がある
てつやが自分のために頑張って作ってくれた料理だと知っていたからだ
他にも自分のために色々料理を練習したのだろう
失敗は誰にだってある
それがてつやらしいとりょうは感じた
りょう『砂糖だったけど、上手かったのはほんとだよてつや』
料理は確かに腕も関係する
でも自分を思って作ってくれた料理は何だって上手く感じる
りょうは照れて嬉しそうなてつやを見て、自分も小さく微笑んだ