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第22話

第21話 出産...そして初めまして
病院に着く頃にはてつやのお腹の痛みは増して、一旦トイレに行った時に破水をしてしまった
初めてのことで戸惑って焦りそうになるのを頑張って抑えて、病院の先生に通された部屋で痛みに耐える
その間、としみつとゆめまるがてつやを挟んで、背中を擦ってたり手を握ってくれた
ゆめまる「ごめんね、ほんとはこーいうのりょうくんにやってもらいたいだろうけど、少しでもてっちゃんのお腹の痛み、和らげてあげたくて」
てつや「うーうん、お前らがいてくれて良かったよ、二人のお陰でだいぶ楽、だからさ、ありがと///」
事実、自分一人じゃきっと不安で不安で堪らなかったはず
だからてつやはとしみつとゆめまるが支えてくれたお陰で、少しだけ気が楽になっていた
てつや『痛い、けど、頑張らなきゃっ』
耐えて耐えて、しばらくしたあと、息が上がっているりょうとしばゆーと虫眼鏡も病院に到着して、てつやの元にやって来た
りょう「てつやっ!!!」
虫眼鏡「てっちゃん大丈夫!?」
しばゆー「悪りぃ、道混んでて遅れた!!大丈夫かてつや!!」
りょうはてつやの前に来て、手を握った
てつや「ふ、う...遅い、よ...///」
りょう「ごめんね、遅れてごめん」
責めたい訳ではない、でも今は何かで気を紛らわせないと痛みに耐えられない
それがりょうに当たってしまう行為になるのが、ダメだと分かっていても
としみつ「俺ら一回出た方がいいな」
ゆめまる「そうだね、二人っきりの方がてっちゃんも落ち着くだろうし」
虫眼鏡「僕ら一回帰って荷物とか置いてきてからまた来るから、てっちゃん頑張ってね!!」
しばゆー「りょうくんてつや支えてやれよ!」
部屋を出て、りょうとてつやが残った
てつや「気、使わせちゃった...」
りょう「いいんだよ、てつやは気にしなくて」
てつや「りょう、りょうっ」
手を伸ばして、抱きつこうとするのが分かったりょうは、自分からてつやを抱きしめに行った
てつや「くっ、うぅぅ、痛いっ」
痛みがさらに増して、反射でりょうの服を強く掴んでしまう
りょう「大丈夫、大丈夫」
抱きしめつつ、背中や頭を器用に優しく撫でるりょう
てつや「あぁっ、」
りょう「辛いね、でも大丈夫だよ、俺がそばにいるから」
てつや「んっ、うんっ///」
そして、やっと子どもが産まれるところまで来たので、病院の先生と共に、分娩室に移った二人
てつや「あぁぁぁぁ痛い痛い痛い痛いっ!!!」
りょう「てつや頑張って!!!」
分娩台に寝かされ、子どもを必死に産もうとするが、痛さに耐えきれず泣いて叫んでしまうてつや
無意識に力を制御してしまうのだ
りょうはその間、てつやの手を握り、優しく頭を撫でていた
てつや「いったぁ!!!つうっ、あぁ!!!」
先生たちも産まれてくる子どものために、手を尽くしてくれている
りょうも、ずっと自分のことを支えて励ましてくれている
てつや『そうだ、弱気になっちゃ、ダメだ...私が、頑張らないと、産まれてくる、子どものために、私はこの子の、母親なんだから!!』
りょうの手を握り返し、てつやは力んだ
てつや『早く、産まれてきて、!私たちに、元気な姿を見せてっ!!!』
最後にもう一度、てつやが全身に力を入れると



オギャア、オギャア




てつやの泣き声とは別に大きな泣き声が聞こえる
すっと、お腹の痛みも一瞬で消えた
うっすら、小さい子どもがそんなこと思わせないほど大きな声で泣いているのが見えた
あぁ、産まれたんだ、私の、赤ちゃん
病院の先生たちが私から産まれた子どもを抱えていた
泣き声が部屋中に響いている
てつやはずっとそばにいて、自分を支えてくれた、りょうを見る
りょう「てつや、よく頑張ったね...ほんとに、よく頑張った」
てつや「うん、うん...///」
りょうの優しい言葉に、てつやは安堵した
不安な気持ちも、いつの間にかどこかに消えていた
病院の先生が、タオルでくるんだ産まれたばかりの我が子を抱かせてくれた
りょうもそばでその子を見ている
てつや「赤ちゃん、私たちの、赤ちゃん///」
りょう「うん、俺たちの赤ちゃんだよ」
てつやは涙を流しながら、そう言った
りょうも少しだけ涙目になっている
りょう「ありがとう、てつや...元気な赤ちゃんを産んでくれて、ありがとう」
てつや「りょうも、私を、支えてくれて、ありがとう...///」
二人で産まれた子どもを見つめる
てつや「ありがとう、産まれてきてくれて、会いたかったよ、りょうや///」
前にりょうが考えてくれた素敵な名前を呼ぶ
子どもはまだ元気に泣いている
元気に産まれた子どもを見て、緊張が解けたてつやは、眠るように意識を手放した
それに気づいたりょうがそっと、子どもごとてつやを支えつつ、抱きしめた
りょう「ゆっくり、休みなてつや...お休み」
りょうは聞こえていないと分かっていても、起こさないように小さな声で、てつやに向けて囁く
そのときの寝ているてつやの顔は、今までにない以上、とても幸せそうな寝顔だった
りょうもてつやと子どもを見て、自然と笑顔を浮かべた