母さんは、机に離婚届と手紙を置いて
俺と一緒に家を出た。
これで…………もう………
そう思っていたのに
引っ越して一週間がたった時、
朝起きると母さんが居なかった。
テーブルの上に紙が置いてあった
それは、母さんの字だった
___テヒョンへ
テヒョン。急にいなくなってびっくりしちゃった?
この一週間ずっと考えたの。
私、やっぱりテヒョンに甘えられないよ
今まで本当にごめんね、ジンにも言っといた
今までのこと。
安心して?しっかり生きてるから(笑)
私は、テヒョンともお父さんとも離れた所に
行きます。
テヒョン?頑張るんだよ、大学を卒業して
仕事をして。
いい人見つけて幸せに暮らしてね
これからもう一生会えないと思うけど
私の頭の中には、しっかりテヒョンがいるから
まぁ、テヒョンは忘れてもいいよ(笑)
暗い過去なんて忘れて明るく生きてね
______さようなら。
テヒョンのことが大好きなお母さんより
、
意味わかんねぇよ………
俺は、これで少しでも罪をつぐなえる。
そう思っていたのに………なんでだよ
やっぱり俺には幸せなんて似合わないんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。