第5話

初二人登校
911
2018/04/01 03:25
ピーンポーン


「おはよう。」


「おはよう、皓」


昨日約束した通り、皓は僕を向かえに来てくれた。
二人きりで登校するのは初めてかも知れない。
いつもお兄ちゃんと皓で登校、下校してたから。


「皓と二人で登校するの初めてかも知れない。」


「.....。
お兄ちゃんがいないと嫌?」


「ううん。何か、楽しいなって思ってさ。」


「俺...毎日向かえに行く...。」


「はは、そりゃどーも。
...お兄ちゃんも一緒だったら良かったのになあ。」


あ~....寂しい。


「俺はいなくならない。
ずっと涼のそばにいる。」


皓の寂しげな声が風に透き通って響く。
相変わらず、心地いい声だ。
...お兄ちゃんの次に。


「誤解を生むような発言やめろよ。
でもそうだな...。お前がそばにいたら、毎日楽しいだろうな...。」


うん...。きっと楽しい。


「...俺...涼のこと...」


「だから、僕より先に彼女つくんじゃねーぞ?」


きっと...そういうことになる。


「うん...作んないよ...一生。」


「僕が先に彼女を作るんだから。」


そう、きっと、いや、必ず僕は


























ノンケ。











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