第19話

何かの薬
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2018/04/05 04:21
「え?...ちょっとまって!
皓...!」


皓の様子が変だ。
しゃべり方が明らかに違くて、ずっと小さく笑ってる。


ギシギシギシ


皓がベットの上にあがってきた。


「なに...それ...。」


「何って、縄ですよ。」


「なん...ッ!」


僕の手をベットに縛り付けてきた。


「なんでッ!」


「.....。」


ニヤッ


皓が不気味にニヤッっと笑う。


「抵抗しないんですね。
てっきり暴れるのかと思ってました。」


「ちがッ!...」


「まあ暴れた場合、スタンガンでビビッと。」


「ッ!....
.....。」


僕は怖くて何も言い返せなかった。


「それじゃあ、始めるとしますか。」


皓が僕の服のボタンをはずしていく。
細くて、優しかったあの皓の瞳はもうどこにもない。


「やっぱり涼の身体は綺麗です。
白くて...キメ細やかで...ケガレがない」


ケガレ?...


「私、そんな綺麗な涼の身体を見ると汚したくなるんですよ。」


そういうと、皓は僕の首にキスをしてきた。
いや、キスというより吸い付いてきている。


「え、イヤ...ア...こっっう...。」


あっさりと首にキスマークをつけられた。


「そんなところにつけたら...目立っちゃう...」


「いいじゃないですか。
涼に余計な虫が寄ってこなくなります。」


余計な虫って...
皓...怖い...。


「では、印もつけたことですし。」


そういうと皓は、一旦僕から離れて段ボール箱から何かを探していた。
鼻歌を歌っている。
そして取り出してきたのは、電マとバイブと何かの薬。


「では、飲んで下さい。」


皓に薬を口の中に放り込まれそうになる。


「でもこれ、なんの薬かわかんないし...」


バチ、ビビビビビ


皓の持ってるスタンガンが青色に光る。


「飲んで下さい。」


「ッ....」


スタンガンを向けられても実際なんの薬かわかんないから飲もうとも飲めない。


「僕...薬はちょっと...」


「飲めっつってんだろ?」


スタンガンより、皓の目と声が怖くなった。
そして無理矢理飲まされそうになる。


「飲めよ。」


「皓やめて、
お願い...やめてえ...」


皓は無理矢理顔を自分の方に向け、薬を僕の口の中に押し込んだ。


「んー!んーん!んー!」


「お前がそそられる様なことばっかするからだろう?」


ゴクッ


あ...飲んじゃった...
ここまで来ると、皓のキャラが分からなくなる。


ニコッ


「では、三十分程度置いておきましょう。」










































僕はどうなるんだろう...






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