第15話

僕のお兄ちゃん
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2018/04/04 05:28
高校に入ってから下校時の皓との集合場所は校門前。


「皓!」


「...涼...。」


「帰ろう。」


「....。」


「涼...」


お兄ちゃん...。
皓の後ろに隠れてたんだ。


「僕も一緒に帰っていい?」


「俺は...別にいい...。
涼がよければ...。」


...。別に嫌って訳じゃない。
だけど、お兄ちゃんに酷いこと言っちゃったかもしれない。


「うん...。
帰ろう。お兄ちゃん。」


....。気まずい
なんかすごく...申し訳ないな。
無関係の皓まで巻き込んじゃって。


「涼?...
あの、ごめんね。
急に結婚とか言って。
お兄ちゃん反省してる。」


無性にイライラする。
子供扱いされてる気がする。


「いいよ別に。
僕も言い過ぎた...
かも。」


「涼、でも
僕の奥さんは...」


僕の奥さん?...
結婚する『かも』って
言ってただけじゃん。


「お兄ちゃん...帰って来るなり
婚約者の話しかしてない...。」


「涼...」


「もうやだよ‼
僕のお兄ちゃんなのに‼」


僕は行き先のない路上を走った。


涙が...








































止まらなかった。










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