その後、だいちくんとHAPを出て。
近くのスーパーに来た。
今日は沢山買いそうだから、
カートにカゴを2つ乗せた。
カートあまり好きじゃないけど、
手で持つよりマシかなって思っていると。
だいちくんのこの行動は、
本当に己のためなのか、
だいちくんなりの心遣いなのか。
多分、後者かな。
野菜コーナーから見て回って。
唐揚げ用の肉も買った。
その後、ある程度の材料を買ってスーパーを出た。
HAPに着くと、たなっちやトマトくんや
やふへゐくんはお昼ご飯を食べていた。
なんて話しながらみんなカレーを食べた。
私はキッチンに立って、長い髪を後ろで
縛ってから料理を始めた。
いや、結局は残しものやん。
って、思いながら料理を進めた。
唐揚げを揚げていると、油がはねて。
私の指に当たった。
私がそう言うと、みんなは安心した顔をして。
話を再開した。
けどトマトくんは席を立って、冷蔵庫を開けて。
私のところに来た。
そういって、私の手をとって、
湿布を貼ってくれた。
トマトくんはそう言ってガッツポーズをした。
そんなに喜ぶことじゃないと思うけど。
なんか、かっこいい時と可愛い時のギャップが。
最高すぎる。
なんて思いながら、料理を進めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。