唐揚げを引き上げて、ご飯を温めて。
材料をきって、ご飯を炒めて、
卵を焼いて。適当にサラダとスープを作った。
なんて言いながら、みんな料理を眺め始めた。
そんなにマジマジ見られると恥ずかしいな。
トマトくんがはじめくんを呼びに行っている間に、
私は洗い物を進めた。ある程度洗い終わると、
トマトくんとはじめくんが来た。
はじめくんとだいちくんは黙々と食べ始めた。
人に振る舞うほど自分の料理に自信はなかったけど。
静岡に来てからみんなが喜んでくれるから、
他の人に料理を振る舞うのが好きになってきた。
また作りに来ようかな。
なんて思ってみんなを見てると、
トマトくんが箸を持ったまま固まってた。
なんて話すと。
たなっち達のブーイングと共に、
はじめくんが叫んだ。
なんて、近いのか遠いのかわからない
未来の話に花を咲かせて、
楽しいご飯の時間はすぎた。
その後、お皿洗いをして。
私は家に帰った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。