-----You Side-----
温泉から上がって、更衣室から出ると。
共用スペースでみんなが卓球をしていた。
はじめくんとけんすけくんが試合中で。
得点を見ると、6対9ではじめくん劣勢。
ふと横を見ると、たなっちと
やふへゐくんが試合をしていた。
やふへゐくんの方を見ると、
もう体力の限界みたいな顔をしていた。
でも、熱意も虚しく、
やふへゐくんはたなっちに負けて。
畑で最下位になって。
みんなの飲み物代を払わされてた。
なんて、どうでもいい話をして。
私達は夕食に向かった。
豪華すぎて、ここ2日間で太ってる気しかしない。
ご飯を食べ終わると、
はじめくんたちの部屋に集まって。
テレビみたり、おしゃべりしたり。ゲームしたりして。
その日。私は自分の部屋に戻った記憶がない。
けど、次の日。
起きると自分の部屋で寝ていて。
自分で移動したのかな。
----Hajime Side------
みんなとゲームをしていると、
さっきまで起きていたあなたがいつの間にか寝ていた。
しかも、僕達の部屋で。
起こした方がいいんだろうけど、
スヤスヤ寝てて。起こすのは勿体ないきがした。
いやいやいや。男だらけの部屋に放置とか。
みんなが暴走したらどうするの。
危険すぎでしょ。
俺は、あなたを持ち上げて。
部屋を出た。
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------Hajime Side----
あなたの部屋に着いた。
けど、考えたら女子の部屋。
少し緊張。けど、
このまま抱えているのも少し心臓が。
俺は、意を決して部屋に入った。
んで、ベッドにあなたを寝かせた。
スヤスヤスヤスヤ。俺が、
葛藤してここまで送ったのも知らないんだろうな。
俺は、あなたの額にキスをして部屋を出た。
部屋に戻ったら、顔が赤かったみたいで。
みんなにからかわれた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!