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第2話

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2021/04/06 03:00
「おい、起きろ。このたわけが」

 パシ、と額を叩かれて目が覚め、うっすらと目を開ける。少しずつはっきりしてくる視界に、こちらを見下ろす宿儺が映った。

 身体を起こし、うーん、と伸びをする。あくびをしながら寝ぼけ眼を擦っていると、宿儺は呆れたようにため息を吐いた。

「いつまで寝ているつもりだったんだ? あいつは昼頃に帰って来ると言ったが、必ずしもそうとは限らないだろう」

 宿儺の言う“あいつ”とは、宿儺の双子の片割れである悠仁のことだ。悠仁は昨日から友人の家に泊まりに行っている。

 ベッドのそばから離れた宿儺は、すでにシャワーを浴びたのだろう、シャツとズボンを身に付けていた。

「朝飯は俺が作るから、おまえはシャワーを浴びてこい」

「……ふわ……い」

 あくびを噛み殺しながら気の抜けた返事をすると、また宿儺に額を叩かれた。

 叩いたら目が覚めると思っているのかこの野郎。

 まあ、そんなこと言ったらまた叩かれるだけだから言えるはずもなく。

 結局、宿儺を軽く睨みながらベッドから起き上がり、着替えを持って浴室へ向かった。

 浴室に入り、シャワーのコックをひねって温水を浴びる。

 宿儺はわたしの同い年で、幼なじみ。そして、セフレ。

 最初は普通の幼なじみだった。小さい頃から悠仁を含めた3人でよく遊んでいて、いまでも仲が良い。

 でも、わたしと宿儺の関係が幼なじみというだけではなくなったのは、中学2年生の頃だった。