第25話

➼ 25
2,459
2020/08/18 12:08




















店員:ありがとうございました〜!













- あたし達はファミレスを出た

白鳥沢までは少し距離があるので

宮くんは" 送る "と言って送ってくれていた













侑:雨止んだな!




あなた:そうだね











- 酷く降っていたはずの雨も

いつの間にか止んでいた












あなた:帰りの新幹線あるの?




侑:いや,無いから明日の朝一で帰るわ




あなた:え!?何処に泊まるの?




侑:ネカフェとかあるやろ。適当に泊まるわ













- いくらなんでもそこまでする____?









あなた:……あたしの部屋来る?




侑:え?




あなた:あたしモデルやってる関係で一人部屋なの。だから寝るスペースはあるよ














- あたしの為にわざわざ来てくれたなら

別に部屋に泊まるくらい良いと思った


























侑:………いや,やめとく




あなた:え………?




侑:あなたはまだ俺の事を思い出しとらんし心休まらんやろ?




あなた:………!




侑:それに誰かにバレたらえらい騒ぎになる


























『 せやから嬉しいけど今日はやめとくわ。』























- 彼は彼なりの考えをしっかり持っていて

ちゃんとあたしの事を思ってくれていた














侑:なぁ




あなた:………?




侑:また,連絡してええ?













- 宮くんは携帯を取り出し

あたしのLINE画面を開いた















あなた:うん,いいよ




侑:ほんまに……!?












- 普通に考えて今のあたしにとって宮くんは他人

モデルがそんな他人とLINEを交換するなんて

まず普通に考えて有り得ない話だった

でもあたしは何故か____

宮くんならいいやと思ってしまっていた













侑:めっちゃ連絡するわ




あなた:必要最低限でお願いします




侑:嫌や。めっちゃ送る




あなた:え!?















- 彼はいたずらっこのように無邪気な笑顔を浮かべた

こんな顔もするんだ____














あなた:……あ,これ……




侑:ん?











- あたしが反応したのは

彼の携帯に付いていた" ひまわりのストラップ "













あなた:可愛い………




侑:………これ,俺の宝物やねん




あなた:え………?
















- 彼はそのストラップに愛おしそうな顔で触れた

その顔を見て

何故かまた____胸が痛くなった










侑:綺麗やろ?これ" 黄色いステンドグラス "で出来てんねん




あなた:………黄色いステンドグラス………?














- そう言えばあたし

似たような物を

何処かで見たような_____?
















































あなた:わざわざ送ってくれてありがとう




侑:いや,こちらこそ会ってくれてほんまありがとうな













- 白鳥沢に到着した

彼と別れるのは____少しだけ寂しかった












侑:………次会えるのはいつやろな




あなた:………さぁ………




侑:………あかん……寂しいわ















- 宮くんは寂しそうに笑いながらそう言っていた

寂しいと思っていたのはあたしだけじゃなかった



























侑:………すまん




あなた:え………?




















- 宮くんは急にあたしの肩に顔を埋めた

























侑:………少しだけ………このままでいさせてや



























- 今までに聞いた事のないようなか細い声で

宮くんはあたしにそう言った























あなた:………




侑:………!
























- あたしはそのまま彼の頭を包み込んで優しく撫でた

宮くんから香る匂いは

懐かしい香りがした____。





















✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

この小説を読みながら
聞いて欲しい曲があるって言ってたんですけど……


あたしはその曲を聴きながら
ストーリーを考えていたので
展開がわかった上で聴いてたんですけど


果たして今皆様にお伝えして
効果?があるのかないのか笑


この小説を読みながら聴いて欲しい曲が
Official髭男dismの『 115万キロのフィルム 』なんです!


恐らく聴いたことある方いるかと思われます!
思い思われ振り振られの主題歌ですね( *˙˙*)


この小説のストーリー展開を想像しながらでもいいですし
今までのことを振り返りながら聞くのも良し!


物語進むに連れて
いい感じに合うと思います( ¯﹀¯ )語彙力

プリ小説オーディオドラマ