マネ:お疲れ様,ゆっくり休んでね
あなた:ありがとうございます。お疲れ様でした
- 侑くんと連絡を取らなくなってから1週間が過ぎた
自分から連絡をするなと言っておきながら
もしかしたら来ているかもしれない
そんな期待をしながら携帯を開く癖が取れない
あなた:………コンビニ行ってこようかな………
- 何となく一人で歩きたくて
帽子とマスクを着用したままコンビニへ向かう
コンビニへ行くにも変装しないといけないなんて
不便になったな,なんて今更ながら思っていた
店員:ありがとうございました〜
- 食欲があった訳じゃなかったから
杏仁豆腐を一つだけ買ってコンビニを出る
ポツ……ポツ……ポツ………
- コンビニから出ると丁度雨が降ってきた
もちろん傘など持っていない
でもあたしはコンビニで傘を買わずに
そのまま寮へ歩き出した
ザアァァァ______
- 少し歩いていれば直ぐに土砂降りになった
雨の中傘もささずに歩いているなんて知られたら
きっとりんくんに怒られてしまう
それでも雨はあたしの心を現すかのように
強く激しく振り続けた______
あなた:………侑くん………ッ
" 会いたいよ______。 "
- この声は誰にも届かぬまま
雨音に掻き消されてしまった______。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。