第89話

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2020/08/28 11:59




















角名:ほんと,強くなったよね




あなた:えへへ




角名:小さい頃は凛々華の姿を見て寂しい顔してるだけだったのに





















- " いつの間にかこんなにも

強くて大きい存在になってたんだね "

りんくんはそう言ってくれた





















凛々華:あなた!




あなた:お姉ちゃん!それに……




両親:……




あなた:お父さん,お母さん………?























- あたしの名前を呼ぶお姉ちゃんの横にいたのは

あたしの" 両親 "だった











凛々華:あなた!海外でも頑張ってよね!




あなた:うん!ありがとう!




凛々華:オーディションは負けちゃったし今はあなたの方が上かもしれないけど,絶対追いついて見せるから!





















『 だから私とあなたは

" 良き姉妹 "であり" 良きライバル "だからね! 』





















凛々華:私はあなたが妹だっていうことに誇りを持ってるよ




あなた:え?




凛々華:小さい頃は全然一緒に遊んだりとかは出来なかったけど,いつの間にか私をも追い抜く存在になった


















- " そんなあなたが妹だって事を

あたしは誇りに思ってるからね! "

お姉ちゃんはそう言ってくれた























あなた:それはあたしの台詞だよ




凛々華:え?




あなた:あたしはずっとお姉ちゃんの背中を見て育って来たから




凛々華:………!




あなた:あたし______



























『 お姉ちゃんの妹として生まれてきたことを

誇りに思ってるよ。』





















あなた:あたしはまだ未熟だしお姉ちゃんを抜けたとは思ってないよ




凛々華:え?




あなた:お姉ちゃんはずっとあたしの憧れだから!




凛々華:………!




あなた:だから______





















『 ずっとあたしの大好きなお姉ちゃんでいてね。』




















あなた:お父さん,お母さん




両親:………!




あなた:あたし,ずっとお姉ちゃんだけが可愛がられて育ってきて,どうしたらあたしの事も見てくれるんだろう?どうしたらあたしの事も可愛がってくれるんだろう?ってずっと考えてきた




両親:………























- でもその答えは見つからなかった






















あなた:そんなにお姉ちゃんしか見えてないなら自分は要らないんじゃ?" 生まれて来なければ良かったのに "って言うなら何であたしを生んだの?ってずっと思ってた




両親:ッ………!





あなた:あたしなんて生まれて来なければ良かったってずっと思ってたし,自殺未遂をした時も" それなら最初から生まないでよ "って思ったの





















- 両親からも周りからも好かれているのはお姉ちゃんだけ

だからあたしなんて要らない存在なんだ

小さい頃からそう思ってきた

でも______























あなた:でも,今はそう思わない




両親:え………?




あなた:だって生まれてきてなかったらこんなに沢山の人達に出会えなかったもん……!




両親:ッ………!!























- 憧れのお姉ちゃん,支えてくれた従兄弟

尊敬出来る先輩,頼りになる後輩

信頼出来る親友,大切な仲間

そして______大好きな彼





















あなた:あたしは宮城から離れて兵庫に行って良かったと思ってる




両親:え……?




あなた:だって沢山の人達に出会って,あたしは変われたから




両親:………!




























- たくさんの人達に出会って

たくさんの経験をして

あたしは変われたんだ______

























あなた:お父さん,お母さん
























『 あたしを生んでくれてありがとう……! 』

































- 心の底からそう思える日が来るなんて

あの頃は思ってもいなかった

あたし______生まれてきて良かったんだ。


























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