北:あなた
あなた:………!
- 突然あたしの前に並ぶ先輩達
先輩達とも____あの日以来会っていない
北:………ほんまにすまんかった
あなた:え………?
北:俺達の為に自ら嘘をついとったのに,俺達は全然気付かずにあなたを苦しめてしもた
- " せやからほんまにすまん "
そう言う北さんと一緒に
先輩達が一斉に頭を下げた
北:後………1回戦で敗退はしてもうたけど,あなたのおかげで俺達は最後の春高に出る事が出来たんや
あなた:え………?
北:せやから………
『 バレー部を守ってくれて
ほんまにありがとうな。』
北:許して欲しいとは言わん。それだけあなたにやってしもうた事の罪は重いと思っとる
あなた:え………
北:せやからせめて______応援させて欲しい
あなた:え………?
北:あなたの事も" 俺の後輩すごいやろ "って自慢したいんや
- " せやから応援させてくれな "
北さんはそう微笑んでくれた
あなた:あたし,先輩達と携われて良かったです
北:え?
あなた:こんな頼りないマネを育ててくれてありがとうございました!
" 先輩達の事,本当に尊敬してます。
大好きです____! "
- あたしはバレー部で
尊敬出来る先輩に出会った
湊:あなた先輩
あなた:!
湊:俺はもっとあなた先輩と過ごしたかったです
あなた:湊くん………
湊:俺,ずっと先輩のこと好きなんで。ファンとして応援してるんで,頑張ってくださいね
あなた:!ありがとう……!
- あたしの事を信じてくれる
優しい後輩にも出会えた
治:あなた,ほんまに頑張るんやで
銀島:無理だけはせんようにな!
あなた:治くん,銀島くん,ありがとう!
治:ツムが浮気しとらんか見張っとるから
仁菜:あ!私も見張っとく!
侑:浮気なんてせぇへんし
あなた:みんなありがとう( 笑 )
治:あなた
『 ツムを変えてくれて,ありがとうな 』
治:ほんまに応援しとるから,帰ってきたら皆で集まろうや
銀島:せやな!ずっと応援しとるで!
あなた:二人とも本当にありがとう……!
- 大切な仲間にも出会えた
角名:あなた
あなた:りんくん………!
角名:海外行くなんて言うからびっくりしたよ
あなた:驚かせてごめんね……
- あたしが小さい頃から
ずっと心の支えになってくれていた従兄弟
角名:小さい頃は一緒に遊んでたりしたのに,もうそれが当たり前じゃなくなるんだね
あなた:え………?
角名:あなたが有名になるのは嬉しいけど,やっぱ少し寂しいな
- りんくんは眉を下げながらそう微笑んだ
角名:後,侑のものになっちゃった事もね
あなた:え?
角名:はー。もう少し早く伝えてたらあなたは俺を選んでくれてたのかな?
- りんくんは冗談交じりにそう笑っていた
いつもあたしを支えてくれたりんくん
ずっとあたしの事が好きだったなんて
全然気付かなかった____
角名:俺,あなたの従兄弟で良かったよ
あなた:え………?
角名:誰よりも長い間あなたのそばに居たのは俺だと思ってるから
あなた:………!
- " だから皆よりも早くあなたに出会えて良かった "
りんくんはそう笑ってくれた
あなた:りんくん
角名:ん?
あなた:今まで本当にありがとう
角名:え?
あなた:ずっと……心の支えでいてくれてありがとう
- " あたし,りんくんが従兄弟で良かった "
あたしがそう微笑むと
りんくんは嬉しそうに微笑んでいた
あなた:いつも支えられてばかりだっからいつかお返しができるように頑張るね
角名:え?
あなた:りんくんがあたしにくれた力も発揮して,あたし絶対成功させて帰ってくるから
角名:……うん。頑張ってね
あなた:ありがとう!りんくん,あたしね
『 強くなれたよ_______。』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!