第5話

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2020/08/15 09:02




















あなた:あたしが……モデル……?




両親:………!




社長:あぁ。凛々華の妹さんだ。雰囲気は違うが容姿は凛々華に似てかなり可愛いし身体も細い











- " 十分モデルの気質を持っているよ "

と社長は微笑んでいた











凛々華:私何気今まであなたの話を社長にした事がなかったみたいで,今回の件があってふと話して" 妹いるのか? "って食いつかれたの( 笑 )




あなた:え………?




社長:凛々華に妹がいるなんて初耳だったからね。もっと早く知っていたらもっと早くスカウトしていたよ









- 社長さんは本気で言っているの____?













社長:あなたさんは訳あって高校は転校という形になったと伺いました。新しい高校の手配はまだしていないんですよね?




母:え,えぇ……




社長:あなたさんがモデルをして下さるのであればあなたさんの新しい学校の手配,学費は全て私が持ちましょう




あなた:え………?




父:ほ,本当に言ってるんですか……?




社長:はい。勝手ながら家庭環境の事も凛々華から聞いています。だから家を離れて生活できる高校を私が手配しましょう










- 家庭環境……?

居心地が悪いと感じる事と関係があるのだろうか

どちにしろモデルを引き受ければ

学費も学校の手配も全部社長さんがしてくれて

この家を出ることができる____?












あなた:あ,あの……!




社長:?




あなた:あたし………




















『 モデル,やってみたいです。』























社長:良い返事が聞けてよかったよ




母:あなた………




あなた:記憶を失った今,あたしはその家庭環境の事も何も分かりません。でも少なくとも家を出ればお父さんとお母さんの負担は減ることに違いは無い




父:ッ………!










- だからあたしは

家を出る為に____モデルを引き受けた














社長:ありがとう。早速明日から事務所に来てもらえるかい?




あなた:はい




社長:学校の手配はしておくからね












- 社長は鞄から一冊のパンフレットを取り出し

あたしに差し出した











社長:これがあなたさんが新しく通う高校のパンフレットだよ




あなた:これが……?




社長:ああ。寮があるから家を出て生活が出来るしモデルが通っていてもおかしくないような立派な高校だ



















- " 白鳥沢学園高等学校 "

パンフレットにはそう書かれていた____












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