- あの後賛否両論はあったが
それでもあたしのスピーチを聞いて
認めてくれるファンの方が多くいてくれて
騒動前の日常が戻りつつあった
そして2月______
あなた:失礼します…!
社長:やぁあなた,よく来てくれたね
あなた:お疲れ様です…!
- あたしは社長に呼ばれ,撮影後事務所に来ていた
あなた:社長,話って何ですか?
社長:ああ。もう少しで来ると思うから待っててね
あなた:?
- 来るって誰がだろう______?
ガチャッ
凛々華:お疲れ様です!
あなた:!お姉ちゃん!?
凛々華:あなた!久しぶり!
- 事務所に入ってきたのは姉の凛々華だった
お互い別の仕事が続いていて
何気会うのは久々だった
社長:今日は二人に話があってね
あなた:?
凛々華:何ですか?
- お姉ちゃんもあたしがいるのは知らなかったらしく
首を傾げていた
社長:二人とも,『 Princess Honey 』のブランドは知っているね?
あなた:Princess Honey………
凛々華:勿論。女の子で知らない人はいないっていうくらい有名の女性人気コスメブランドですよね?
社長:そうだ。実はね………
『 Princess Honeyのイメージガールオーディションに
うちの事務所から代表して二人に出て欲しいんだ 』
あなた:オーディション………?
凛々華:Princess Honeyのイメージガール……?
社長:そうだ。イメージガールになったら雑誌の広告や看板は勿論,CMやテレビにだって出られるんだ
あなた:………!
- そんな大きなオーディションに
あたしとお姉ちゃんが____?
凛々華:でも,イメージガールは一人ですよね?
社長:もちろん。だから____
『 凛々華とあなたは
ライバルとして受けるんだよ。』
- あたしとお姉ちゃんがライバル_____?
凛々華:あなた
あなた:………?
凛々華:オーディションは妹だって事忘れるからね
あなた:………!
『 絶対______負けないから。』
- あたしも______負けない。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。