第3話

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2020/08/15 05:25




















- 目を覚まして1ヶ月後の3月

まだ完治をした訳では無かったが

様態は大分回復をした為

あたしは退院して自宅に帰った


























凛々華:此処があなたの部屋ね!




あなた:此処が………?









- 案内された部屋に物は殆ど無かった

暫く使用していた形跡も無い











凛々華:ごめんね。あなたの荷物はまだ此処に届いてないの




あなた:え………?




凛々華:訳あってね,あなたは高校は宮城( コッチ )じゃなくて他県の高校に通ってて別居してたの




あなた:別居………?










- だからあたしはお姉ちゃんと一緒に過ごしていなければ

部屋に全く荷物も無い状態なんだ____











凛々華:お父さん達が連絡してくれて明日中には荷物届くって!




あなた:………そっか………




凛々華:高校は" 転校 "っていう形になったみたいだけど……










- " 警察や医者,両親の判断だからそこは我慢してね "

お姉ちゃんは眉を下げながらそう言った

ついさっきまで入院していたから" 医者 "は分かる

でも何で" 警察 "が関わって

" 転校 "という措置をとらせたの____?












あなた:ねぇお姉ちゃん




凛々華:?なぁに?




あなた:あたし,川に流されて頭をぶつけたんだよね?




凛々華:……?うん。お医者さんはそう言ってたね




あなた:あたし………川に落ちたってこと……?













- お姉ちゃんは眉を下げながらあたしを見詰めて

何も答えてくれなかった












あなた:川に落ちたのは事故……?それとも誰かに突き落とされたの……?













- 突き落とされたのであれば

事件性があるから警察が関わってくるのはわかる

でも突き落とされたのであったとしても

何故それが" 転校 "に繋がるのかは全くわからない









凛々華:……ごめん




あなた:………?




















『 今は言えない。』



















- お姉ちゃんはそう言いながら優しくあたしを抱き締めた

あたしを抱き締めるお姉ちゃんの手は

酷く震えていた____。









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