_JK side_
夜の12時、
ヒョンが遅くなるなって言ってたのに、
何してるんだ、。
"ガチャッ"
帰ってきたと思い玄関の方を覗いてみると
フラフラしながら入ってきた
あなたがいた。
……、様子を伺っていたら、
その場にしゃがみこんで
きつそうにしていたから
思わず、駆け寄り
倒れてきた体を、抱きしめた
…!、、熱い。
…………熱だ、、
すぐにお姫様抱っこをして、
部屋に向かった、。
…
~~~
なんでなのかは分からない。
あなたの部屋に戻さなかったのは、。
あれだけ、
気の強くて、
少し毒舌で、
…、ハキハキとしているあなたが、
今は、
苦しそうに、
頬を赤らめて、
俺の腕の中で眠っている。
___
突然、うなされだしたから、
何か悪い夢を見ているんだろう、。
震えながら何かを訴えているあなたを
…………優しく起こすと、
涙目で
俺の事を見つめるあなた。
何だよ…その顔…//、
耐えられなくなって
薬を取りに行こうとした時、
"グイッ"
服の袖を引っ張られた
びっくりして振り返ると、
今にも涙がこぼれ落ちそうな目で
こう言ったんだ。
…………
"なんで優しくするのか"って。
分からない、
なんでなのか、、
嫌い"だった"はずなのに、
…今は……嫌いだなんて、思わないんだ。
そう思ってると、
"謝りたい"
"感謝したい"
そういう言葉で頭がいっぱいになった。
許して貰えないかもしれない、
だけど、、、前に進まないと、、。
だから意をけして、、
、思っていることを話した、
あなたは嫌な顔ひとつもせずに
話を受け入れてくれた。
自分の命をかけてまで
俺達の事を守ってくれたんだ。
今度は俺が守ってあげたい_____
、女の子らしい小柄な体を
抱きしめて、眠りについた
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。