♡side
慶ちゃんは座れるまで回復してきたけど、俺の傘1本じゃ狭すぎる、これで学校まで登校はきつい
〇「おーい、2人とも何してるの?」
俺は慶ちゃんに傘を渡して
♡「じゃあね!」
笑顔で別れを告げて3人がいる所より遠くに行こうと走った
2人に死ぬところが見られなければそう思った
□side
手越が俺に傘を置いて走っていった
□「まずい!」
▽「何がだよ!」
□「全部まっすーのせいだよ!まっすーなんて大嫌い!人殺し!」
人じゃないか、吸血鬼殺しだ
手越を追いかけた
▽side
何が何だか
〇「まっすー意味わかんないけど、傘返そうよ」
▽「シゲまで」
〇「なんか、事情があるんじゃない?」
▽「わかったよ」
俺たちは追いかけた
□side
手越が倒れていた、しかもだいぶ日に当たってたから乾いていて、肌がめくれてきていた
□「手越!手越!」
♡「……」
目を閉じていて、揺さぶっても起きる感じはない
どうしよう、こんなの初めてだしどうすればいいかわかんないよ
□「うぅ〜どうすればいいの?(´;ω;`)」
〇「小山〜」
俺の後を追いかけてきたシゲとまっすーが近づいてきた
こんな姿見せられない
俺は必死に手越を隠したが無理があり
〇「なんだよこれ!」
〇「なんで皮膚がめくれているんだ?」
▽「なにこれ……乾いてる?」
□「ねぇ、どうしたらいいの?(´;ω;`)」
人間に聞いてもわかるはずがないのに
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!