□side
俺は高校2年生普通に学校に通っているが、実は人間ではない吸血鬼だ
昔は血を飲まないと死んじゃうけど、今は人間界に売っているトマトジュースというもので賄えるようになった
便利な世界になったなぁ
運動はできるが、日差しには弱く常に日傘をさして登校している
外でやる体育も休んでいる
学校には日光アレルギーだと言ってある
俺みたいなやつがもう1人友だちのゆうや
ゆうやも吸血鬼で隠しながら生活している
♡「慶ちゃん!」
□「なんでそんな元気なんだよ〜暑すぎる〜」
♡「今日すごい晴天だもんね」
□「むりぃ〜暑くて死んじゃう」
♡「俺ら日光に当たりすぎると死ぬけどね」
□「バカ!外でそんなこと言ったらダメだろ?秘密なんだから」
♡「はーい」
〇「よっ!2人とも!」
▽「相変わらず日傘さしてるね」
この2人はこの学校に来てから友達になった
この2人からはフルーティーでいい匂いがするから、思わず血を吸いたくなる
□「これないと死ぬよ〜」
♡「そうそう」
〇「おおげさだろw」
▽「まぁ今日は暑いしな」
〇「だな、俺らも入れろよ」
□「うわっ!やめてよ死んじゃうから〜」
♡「まっすーも早くでてよ」
▽「ほんと変だよな」
♡「変じゃありませーん」
いつまでこんな生活続けないといけないんだよ
大人から聞いた話だと結婚して営みをすれば普通の人間になれるとかなれないとか
どっちだよ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!