□side
大きな傘の下でシートを敷いて荷物を置いた
□「早く行こうよ!」
▽「やっぱやめない?おれ心配だよ……」
□「大丈夫!」
♡「あれ?慶ちゃんじゃん!」
□「あっ!ゆうや!」
〇「まっすーたちもデート?」
▽「ま、まぁ……」
〇「室内じゃないからのり気じゃないって感じか」
▽「まぁね」
□「だから大丈夫だって!」
▽「で、でも……」
♡「あっ、もしかして慶ちゃんも人間になったの?」
□「そんな感じ!」
▽「人間になれるのか?」
〇「えっ、まっすー知らなかったの?」
♡「知らずにやったんだ!」
▽「何をやるの?」
♡「それは……」
□「あーーーーまっすー早く泳ぎに行こう!」
▽「うん?」
□「ゆうや、まっすーには内緒にしててほしいんだけど……まだ人間じゃないんだ((こそっ」
♡「えっじゃあ死んじゃうじゃん((こそっ」
□「ちょっと日に当たって、すぐ影に行くから大丈夫だよ!((こそっ」
♡「うーん((こそっ」
□「お願い!まっすーに楽しんでほしいんだ((こそっ」
♡「わかった((こそっ」
▽「小山〜まだ〜?」
□「今行く〜」
影から出ると
□「うっ……暑い……けど我慢……」
▽「流れるプールに行くか!」
□「う、うん……」
♡「慶ちゃん大丈夫?((ボソッ」
□「コクッ」
数分後
□「はぁはぁはぁはぁ」
〇「小山人間になったんじゃないんかよ!」
♡「慶ちゃん影行こう」
□「だい……じょう、ぶ」
▽「小山!」
□「や、だ……まっ、すーと、はぁはぁ遊ぶ……」
▽「ねぇ言うこと聞いてよ、わがまま言わないで!」
□「っ……」
プールから出て影に移動した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。