辺りがオレンジ色になる。
あと少しでこのデスゲームが終わる。
けど、1つだけ問題がある。
それは、私たちのチームがランキングに載って
いないということ。
このままじゃ、皆が...
でも、私たちが1位になったら
他の人は死んじゃうのかな...?
そんなのやだよ...
突然、死んでしまったと思っていた町の人が
声を上げた。
生きてる...?
結先輩はそう言って町の人を抱き上げる。
え...?
町の人はそう言って、身体の力を抜き、力尽きた。
千歳はタブレットを見ながら目を丸くした。
私はそう言ってタブレットを覗き込む。
僅かな希望が見えた。
ポイントが、増えていた。
つまり
ポイントを他のチームに渡せるということ。
─────────────────────────────────
廃校の体育館。
私たちは町の放送で、今生き残っているチームの
全員をここに集めた。
結先輩はマイク越しで町の人に語りかける。
結先輩がそう言うと、町の人は次々に、
と言った。
結先輩は安堵の顔を見せる。
不破先輩がそう言うと、町の人はタブレットを
渡していった。
沢山のタブレットが不破先輩の手から楓先輩の手に
移る。
すると、楓先輩は物凄い速さで平均の計算を
進めた。
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ポイントを分け終わった後...
千歳はそう言って「にしし」と笑う。
これは、償いだから。
少しでも、償えたらなぁって。
大丈夫。少しだけだけど、償えた。
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そこで、放送は途切れた。
辺りから歓声が聞こえる。
やっと、やっと、終わったんだ。
でも、また他の町で起こるかもしれない。
「生き残った人は願いを叶えることができる。」
だから、私は...
─────────────────────────────────
気付いたら、暗闇にいた。
『やぁ。花江結。』
『君はもう、分かっているよね?』
『願いは何だい?』
1つだけ、質問に答えて。
『それが願い?』
うん。
『なら良いよ。何でもどうぞ。』
あなたは、ウシビとサシビ?
『...そうだよ。僕はウシビとサシビさ。』
『ウシビとサシビは僕の分身体。』
そう...
ありがとう。
『うん。』
『それじゃ、元の世界へ───────────』
─────────────────────────────────
気付いたら、暗闇にいた。
『やぁ。不破咲田君。』
『もう、分かっているはずだ。』
『願いは何だ。』
質問に答えてほしい。
『君もか...』
『まぁ良い。で、質問は何だ?』
お前は何でこんなゲームを作った?
『僕がこのゲームを作った設定になってるのね。』
『まぁ、そうだけど。』
『ただの人間観察だよ。』
...そうか。くそ野郎だな。
『ひどいなぁ...』
『まぁ、良い。』
『さぁ、元の世界へ─────────────』
─────────────────────────────────
気付いたら、暗闇にいた。
『やぁ。片岡楓。』
はぁ..またかよ...
『またかよってひどいなぁ。』
『まぁ、良い。で?願いは?』
質問に答えろ。
『君もかよ...』
『で?質問は?』
お前は何者だ?
『僕は、人間と神様の中心さ。』
意味分かんない。
神様って、人殺すんだ。
『僕は神じゃない。人間と神様の...』
はいはい。分かりました。
『君もひどいなぁ...』
『まぁ、良い。』
『さぁ、元の世界へ─────────────』
─────────────────────────────────
気付いたら、暗闇にいた。
『やぁ。如月千歳。』
『願いを1つ、言ってごらん。』
...先輩が前に言ってたやつか。
俺の願いは...
このゲームがなかったかのようにしてほしい。
『それは、人の命をってこと?』
...記憶もだ。
『君たちの記憶も消えちゃうよ?』
良いんだ。俺たちだけ特別にされちゃ困る。
『...そうか。分かった。』
『さて、元の世界へ──────────────』
─────────────────────────────────
気付いたら、暗闇にいた。
『やぁ。夏目彩葉。』
...。
このデスゲームを、終わりにして。
『おっと、話が早いね。』
『デスゲームを、終わりにする..ね...』
何?できないの?
『君は随分と怒っているようだね。』
『...出来るさ。』
じゃあ、終わりにして。
お願い...
『分かったよ。その願い、請けた。』
『さぁ、元の世界へ──────────────』














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。