第42話

ラストゲーム
908
2019/01/27 11:31 更新
辺りがオレンジ色になる。

あと少しでこのデスゲームが終わる。


















けど、1つだけ問題がある。





















それは、私たちのチームがランキングに載って
いないということ。


















このままじゃ、皆が...






















でも、私たちが1位になったら
他の人は死んじゃうのかな...?


そんなのやだよ...
町の人
うぅ...
突然、死んでしまったと思っていた町の人が
声を上げた。

生きてる...?
花江 結
大丈夫ですか⁉
結先輩はそう言って町の人を抱き上げる。
町の人
はは..君は優しいね...
町の人
そうだ、君にポイントをあげるよ。
え...?
片岡 楓
そんなこと、できるんですか...?
町の人
分からないさ。
町の人
けど、チームの皆が死んだ今
ポイントが無駄になっちまう。
町の人
だから、君たちにあげるよ。
町の人はそう言って、身体の力を抜き、力尽きた。
花江 結
そんな...
如月 千歳
お、おい...!
千歳はタブレットを見ながら目を丸くした。
夏目 彩葉
ん?どーした?
私はそう言ってタブレットを覗き込む。





















僅かな希望が見えた。



















ポイントが、増えていた。


つまり





















ポイントを他のチームに渡せるということ。



















夏目 彩葉
先輩...
花江 結
夏目 彩葉
私に、考えがあります...





















─────────────────────────────────





















花江 結
えーっと、この度はお呼び立てして
申し訳ありません。
廃校の体育館。

私たちは町の放送で、今生き残っているチームの
全員をここに集めた。
花江 結
皆さんが持っているポイントを
どのチームも同じポイントにしたい
と思います。
結先輩はマイク越しで町の人に語りかける。
町の人
え?同じって...
町の人
出来んのかよそんなこと...
花江 結
出来ます。
花江 結
ポイントが多いチームはポイントが
少ないチームにポイントを
渡すんです。
花江 結
実際、ポイントを渡すことは
成功しています。
花江 結
協力、してくれないでしょうか...?
結先輩がそう言うと、町の人は次々に、
町の人
協力したい!
と言った。

結先輩は安堵の顔を見せる。
不破 咲田
それでは、こちらにタブレットを
お渡しくださーい!
不破先輩がそう言うと、町の人はタブレットを
渡していった。
不破 咲田
んじゃ、天才楓君。計算お願い。
片岡 楓
天才なのかは分かりませんが
了解しました。
沢山のタブレットが不破先輩の手から楓先輩の手に
移る。

すると、楓先輩は物凄い速さで平均の計算を
進めた。
片岡 楓
終わりました。
ぴったり23ポイントです。
如月 千歳
早っ!
不破 咲田
そんじゃ、皆でポイントを
分けるぞー!
夏目 彩葉
オー!





















─────────────────────────────────





















ポイントを分け終わった後...



如月 千歳
にしてもすげぇな、彩葉。
夏目 彩葉
えっへん!そうでしょ?
如月 千歳
何かそう言われると腹立つ。
千歳はそう言って「にしし」と笑う。
如月 千歳
ポイントを皆同じにすれば
皆1位になるだなんて...
如月 千歳
誰も思い付かなかったぞ?
夏目 彩葉
そーだろそーだろすごいだろ!
如月 千歳
だから、何か腹立つ...



















これは、償いだから。



















少しでも、償えたらなぁって。




















大丈夫。少しだけだけど、償えた。


















─────────────────────────────────





















ウシビ
ウシビ
『はーい。皆さーん。』
サシビ
サシビ
『ゲーム終了でス。』
ウシビ
ウシビ
『こんなに生き残るなんて初めて
ですよ?』
サシビ
サシビ
『凄いですネー。』
ウシビ
ウシビ
『それでは、ごきげんよう。』
サシビ
サシビ
『またネ。』
そこで、放送は途切れた。





















辺りから歓声が聞こえる。






















やっと、やっと、終わったんだ。



















でも、また他の町で起こるかもしれない。




















「生き残った人は願いを叶えることができる。」






















だから、私は...






























─────────────────────────────────





















気付いたら、暗闇にいた。





『やぁ。花江結。』



『君はもう、分かっているよね?』



『願いは何だい?』




1つだけ、質問に答えて。




『それが願い?』




うん。




『なら良いよ。何でもどうぞ。』




あなたは、ウシビとサシビ?




『...そうだよ。僕はウシビとサシビさ。』




『ウシビとサシビは僕の分身体。』




そう...




ありがとう。





『うん。』





『それじゃ、元の世界へ───────────』




















─────────────────────────────────





















気付いたら、暗闇にいた。





『やぁ。不破咲田君。』




『もう、分かっているはずだ。』




『願いは何だ。』





質問に答えてほしい。





『君もか...』




『まぁ良い。で、質問は何だ?』




お前は何でこんなゲームを作った?




『僕がこのゲームを作った設定になってるのね。』



『まぁ、そうだけど。』




『ただの人間観察だよ。』





...そうか。くそ野郎だな。





『ひどいなぁ...』





『まぁ、良い。』




『さぁ、元の世界へ─────────────』


















─────────────────────────────────





















気付いたら、暗闇にいた。




『やぁ。片岡楓。』




はぁ..またかよ...




『またかよってひどいなぁ。』




『まぁ、良い。で?願いは?』





質問に答えろ。





『君もかよ...』




『で?質問は?』





お前は何者だ?




『僕は、人間と神様の中心さ。』




意味分かんない。



神様って、人殺すんだ。




『僕は神じゃない。人間と神様の...』




はいはい。分かりました。




『君もひどいなぁ...』




『まぁ、良い。』




『さぁ、元の世界へ─────────────』


















─────────────────────────────────





















気付いたら、暗闇にいた。




『やぁ。如月千歳。』




『願いを1つ、言ってごらん。』




...先輩が前に言ってたやつか。




俺の願いは...























このゲームがなかったかのようにしてほしい。



『それは、人の命をってこと?』




...記憶もだ。




『君たちの記憶も消えちゃうよ?』




良いんだ。俺たちだけ特別にされちゃ困る。




『...そうか。分かった。』




『さて、元の世界へ──────────────』






















─────────────────────────────────





















気付いたら、暗闇にいた。




『やぁ。夏目彩葉。』




...。


















このデスゲームを、終わりにして。


















『おっと、話が早いね。』




『デスゲームを、終わりにする..ね...』




何?できないの?




『君は随分と怒っているようだね。』




『...出来るさ。』




じゃあ、終わりにして。



お願い...




『分かったよ。その願い、請けた。』




『さぁ、元の世界へ──────────────』



















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