ピンポーン
家のインターフォンが鳴る。
せっかく、千歳が作った夕飯のハンバーグ
食べてたのに...
出るのめんどくさい。
まぁ、いっか。
私は、玄関までノロノロと歩いて行って、ドアを
開ける。
何か、この会話どこかで...
昼休みのいちゃラブカップルだ!
え?カップルじゃないの?
彼氏さん...じゃなくて、片岡さんはそう言って
呆れた顔をする。
何か今日、色々なことが起こるなぁ...
私がそう言うと、彼女さん...じゃなくて、
花江さんは驚いた顔をした。
私はそう言って、ドアを閉め、ハンバーグを頬張り
始めた。
千歳はそう言って私の頭を撫でる。
千歳はそう言って、「にやり」と笑う。
ああ!!ウザい!!
─────────────────────────────────
私は今、学校にある剣道部用の道場にいる。
そうです。私は剣道部なのです。
あの人、隣に引っ越してきた人だ!
─────────────────────────────────
部活を開始して数分後。
私はあることに気が付いた。
花江先輩が強すぎる。
この言葉を何回聞いたのやら...
あ、花江先輩に弟子入りしようかな...?
私はそんな、変なことを考えてしまって、
「くすっ」と笑った。
この時、先輩たちと出会わなければ私は、この世に
いないだろうな。
未来の私はそう、思うようになる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。