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第1話

思い出を宝ものに
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2026/05/12 11:15 更新
※本作は写真プリントアプリ『ALBUS(アルバス)』を紹介するプロモーション作品です
日曜日の午後。
特にやることもなくて、私はベッドの上に寝転がりながらスマホをいじっていた。
窓の外は静かで、部屋の中にはエアコンの小さな音だけが流れている。

なんとなく写真フォルダを開く。
意味もなく、ただ指でスクロールしていく。

文化祭の写真。
友達とのプリクラ。
放課後に食べたパンケーキ。

写真はたくさんあるのに、正直、見返すことってあまりない。
撮るときは楽しいのに、そのままスマホの中に埋もれていって、気づけば次の写真が増えている。
紬
……多いなあ
しばらくスクロールしてから、私はスマホを閉じた。
ぼーっとするのも飽きてしまって、ベッドから起き上がる。

部屋を出てリビングに向かうと、テレビはついていなくて、家の中は静かだった。
ソファにはお母さんが座っていて、何かをじっと見ている。
紬
(何してるんだろう?)
近づいてみると、それはアルバムだった。
分厚くて、少し古い感じのするアルバム。
紬
お母さん、何見てるの?
声をかけると、お母さんが顔を上げた。
紬の母
紬の母
んー? 最近撮った写真をアルバムに整理してたんだけど、ついでに昔の写真見返してたのよ
紬
昔?
紬の母
紬の母
ほら
アルバムをくるっと私のほうに向ける。
紬
……わ
そこには、小さい女の子が写っていた。
髪が短くて、ほっぺたがまるい。
紬
これ、私?
紬の母
紬の母
そうだよ
お母さんが笑う。
紬の母
紬の母
紬が幼稚園の年少さんのときかな
ページをめくる。

海で砂遊びしている写真。
お父さんに肩車されている写真。
おばあちゃんの家でスイカを食べている写真。

どの写真も、楽しそうに笑っている。
紬
全然覚えてない……
紬の母
紬の母
小さいもんね
お母さんは懐かしそうにページをなぞった。

そのとき、ふと目に入った。
リビングの棚の上にある写真立て。
小さな四角い写真が一枚、飾られている。
紬
あれ?
紬の母
紬の母
なあに?
紬
この写真、前と違くない?
今飾ってあるのは、先月のお花見のときの写真。
私と、妹の芽依がピンクの桜の木の下で笑っている。
紬
前はひな祭りの写真だったよね?
紬の母
紬の母
そうね。これから毎月入れ替えようかなと思って
紬
毎月!?
紬の母
紬の母
そうよ。写真が毎月届くから
紬
届く?
私は首をかしげる。
するとお母さんがスマホを取り出した。
紬の母
紬の母
最近、アルバスっていうアプリを使い始めたんだけどね
紬
アルバス?
紬の母
紬の母
そう。このアプリで先月撮った気に入った写真を選ぶと、こういうましかくの写真をプリントして届けてくれるの。かわいいでしょ
紬
うん、かわいい。いいね、このサイズ
紬の母
紬の母
専用のアルバムもあるんだけど、リビングに飾ってあると、なんとなく見るかなと思って
だから特にお母さんが好きな写真をこうして飾ってるの、と言われて、私はもう一度写真立てを見る。
たしかに、ここにあるとリビングを通るたびに自然と目に入る。
見ていると、あのときの楽しかった気持ちを自然と思い出した。
紬の母
紬の母
スマホの中にあるだけだと、意外と見ないからね
お母さんはアルバムを閉じながら言った。
紬
だよね。私もさっき自分のスマホ見ててそう思った
紬の母
紬の母
紬もよかったら、やってみたら?
紬
私も?
紬の母
紬の母
うん。アルバスは好きな写真選ぶだけだから、使い方カンタンだし
私は少し考える。

スマホの写真。
いっぱいある。
でも、ちゃんと見てるのって、ほんの一部かもしれない。
紬
……やってみよっかな
その日の夜。
ベッドに座って、私はもう一度写真フォルダを開いた。
紬
どんな写真撮ってたっけ……
スクロールすると、いろんな写真が出てくる。
近所に住んでるまっしろな毛並みの野良猫。
コンビニで買ったシュークリーム。
友だちとおそろいで買ったアクセサリー。
紬
あ、これいいかも
放課後、友だちと夕焼けをバックに撮った写真。
逆光だし、ちょっとブレてる。
何を話していたかなんて覚えていないけど、ただ楽しくて、めちゃくちゃ笑っていたことだけは今も覚えている。
紬
……なんかいいな
写真を見ながら、ふとそう思う。
スマホの中では、たくさんの写真の中の一枚だったのに、こうして選んでいると、一つひとつの思い出が少しずつ浮かび上がってくるみたいだった。
それからしばらく経って。
紬の母
紬の母
つむぎー! 写真届いたわよ
学校から帰ると、お母さんが封筒を持っていた。
紬
見せて!
私は急いで受け取る。
封筒を開けると、かわいいましかくの写真たちが入っていた。
紬
わあ
スマホで見ていた写真も、プリントして手元にあると少し違って見える。
なんだか、ちゃんと“思い出”になった感じがする。
紬の母
紬の母
ね、いいでしょ
お母さんが横からのぞいてくる。
紬
うん
私は写真を一枚ずつテーブルに並べていく。
紬
私も部屋に写真飾ろうかな
紬の母
紬の母
いいんじゃない? 写真立てもいろんなデザインのあるし。今度一緒に買いに行こっか?
紬
うん!
そのあと私は、専用のアルバムに今日届いた写真を一枚ずつ丁寧に入れた。
アルバムには、まだ空いているページがたくさんある。
これからの思い出が入る場所。

私はそのページを指でそっとなぞった。
紬
こういう思い出、ちゃんと残しておきたいな

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