プリ小説

第7話

天才に生まれた少女 〜1〜
先生
三神、今回も満点だ。
三神 アイカ
ありがとうございます…
先生が笑顔でテストを私に渡す。
紙の上には赤い字で”100点”と大きく書いて
ある。
三神 アイカ
はぁ…。
私、三神みかみアイカは受け取ったテストを見て、
溜息をつきながら席に着いた。


昼休み、席で貰ったテストを見てた。
私は文武両道。


テストは常に全教科満点、一回も満点以外を取ったことがない。


運動も学年のトップ。どんな種目でも完璧に
こなすのが私だった。
女子
相変わらず凄いね!
男子
流石、”神の子”だよな。
”神の子”。それが私のあだ名みたい。
「三神に神って漢字がある」「天才だから」
この2つから私のあだ名が決まったらしい。
私は神の子なんかじゃない。
たまに「アイカは神に愛されてるよね」とね
言われるけど、そんなの違う。
みんな揃って「天才天才」って…
イラつきで、私は左手の親指の爪をかじる。
三神 アイカ
どうして…いつもいつも……
その時、爪を噛んでいた左手を誰かに掴まれ
止められた。
三神 アイカ
!……タクヤ…。
霧島 タクヤ
何ピリピリしてんだよ。今回も
頑張ったんだろ?お疲れ様。
唯一の理解者、霧島きりしまタクヤが立っていた。
タクヤは明るい笑顔で笑うと、私を見る。
三神 アイカ
ほら、廊下に女子がいるよ?
いつも暗い私に構ってないで、
そっちでも構ったら?
タクヤは誰にでも優しく、運動神経がいい
ので、昔からモテている。


私はただ勉強とか運動が出来るだけで人間性
を問われると何とも言えない。
いつも暗い私といたところで周りから変な目
で見られる可能性があるから私は、タクヤに
少し冷たく言った。
霧島 タクヤ
何だよー、冷たいなぁ。
三神 アイカ
別に。
霧島 タクヤ
はいはい、もういいですー。
そう言って、タクヤはいなくなる。
噛んでいた爪をじっと見ると、溜息をつき、
私は机に伏せた。
















………あれ?何してたっけ?
起きると、教室には誰もいない。


窓からはオレンジ色の光が教室に差し込んでいた。
三神 アイカ
寝ちゃった……
時計を見ると、16時10分を指している。
早く帰って勉強しないと、怒られちゃう…。
そう思い、荷物をまとめている時だった。
霧島 タクヤ
俺に用事ってどうしたの?
窓の外から聞こえたタクヤの声。
三神 アイカ
ん?
窓に寄ると、校舎裏にタクヤと女子がいた。
女子はモジモジしている。
女子
あ、あのっ!ずっと前から霧島
君のことが好きでした!もしも
良ければ、私と付き合ってくだ
さい!
女子の告白にタクヤは驚いた顔。
霧島 タクヤ
ありがとう。
タクヤの言葉が耳に届いた瞬間、私は荷物を
持って自然と走り出していた。
よく告白されていたタクヤだけど、あの反応
は初めて見る。


私は多分、タクヤのことが好き。
だけど、いつもモテるタクヤに告白なんて、
出来なかったのだ。
家に帰ると、スグにお母さんにテストの結果を聞かれる。
三神 アイカ
あ!テストはね…
鞄を探すがテストが無い。
三神 アイカ
あれ?入れた筈なのに…
お母さん
……まさか満点を取ることが出来なかったから、捨てたんじゃないでしょうね?
三神 アイカ
そ、そんなことしない!
お母さん
なら、早く出しなさい。完璧な
アイカはそんな失敗をすること
なんてないのよ。
三神 アイカ
学校に置いてきたみたい……。
お母さん
なんてこと!ただでさえ、今日
は帰ってくるのが遅かったって
いうのにテストを隠すなんて!
三神 アイカ
隠してないって!たまたま学校
に忘れちゃっただけなの!
本当のことを言ってるのに信じてくれない。
お母さん
たまたま?アイカにはたまたま
なんてあったらいけないの。
分かる?アイカはどんな時でも
完璧じゃないと駄目なの。
三神 アイカ
お、母さん…?
お母さん
学校に戻って、テストを取って
きなさい。それまで家には絶対
に入れませんからね!!
そう言って、お母さんは私の頬を強く叩くと
背中を押して、家から追い出した。
三神 アイカ
何で…たった1回きりで…?
仕方なく私は学校に向かい、テストを回収。


スグに家には帰りたくなくて、近くの公園の
ブランコに座っていた。
三神 アイカ
……。
無言で紙に書かれた”100点”という赤い文字
を見つめる。
何で私は天才って言われないといけないの?
何で私は怒られないといけないの?
何で私は1回のミスで家から出されるの?
………そんなのおかしいよ…。
タクヤはあの女子と付き合いそうだし…。
考えているとどんどん心が痛くなる。
お腹の底から思いっきり叫びたくなる。
悔しくて悔しくて目に涙が浮かんでくる。
私は神様に愛されてる?私は絶対に完璧?
そんなの違う…
三神 アイカ
…私はきっと神様に見捨てられ
ちゃったんだよ…。
そう呟き、お母さんに叩かれた頬を触る。
涙で滲んだ視界。


滲んだ視界の中に黒い何かが見えた。
三神 アイカ
何だろう…。
涙を拭いながら、黒い何かに近付く。
三神 アイカ
黒い……彼岸花…?
公園の花壇に咲いていた”黒い彼岸花”。


その彼岸花は風でユラユラと揺れていた…

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✨舞✨
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いつも作品をお気に入りにしてくださっている方 ありがとうございます!! こんにちは!✨舞✨です! 更新日の目標:1日1話 《連載中》 『神は僕達を見捨てました』『僕の夢は未来の世界』 『下剋上教室 2学期』(下剋上教室の続きで書いています) 《休載中》 『GAME OVER』 《完結》 『DEATH GAMEシリーズ』 〜0〜「全ての元凶となったDEATH GAME」 〜1〜「これからDEATH GAMEを始めるよ!」 〜2〜「霧ヶ崎中学校卒業式編」 〜3〜「日本中を巻き込んだ生き残りゲーム」 〜4〜「DEATH GAMEは終わらない?」 『DEATH GAME Return』『君達の投票で命は決まる』 『死神の後継者』『学校閉鎖』『天才ゲーム』 『下剋上教室』 専用タグ↪︎✨舞✨ 主に👻ホラー👻を投稿します! いつも僕の作品にいいね!やコメントをしてくれる方 ありがとうございます! 応援のコメントを読んでいると物凄く嬉しくなります! 『✨舞✨の掲示板』 主に僕の作品の連絡、紹介などをしたいと思います! あらすじ等も作品よりも詳しく書く予定です!