こうして、わたしが東京に帰る日がきた。
はじめは、この日たまたま事務所に行かなければならない用事があり、一緒に東京に行くことになった。
ついでに、事務所の社長にわたしのことを紹介する予定…らしい。
はじめ「…ねえ、あなたの家に泊まってってもいい??」
あなた「えっ…」
はじめ「…だめ?」
あなた「だめってことはないけど…」
はじめ「…✨」
あなた「わ、わかったよ!いいよ、来ても」
はじめ「やった〜!」
そ、掃除してないんだけどなぁ…
〜東京について社長のもとへ〜
はじめ「失礼します!」
社長「うん、話は聞いているよ……うんうん、わかった。頑張りなさい」
はじめ「失礼いたしました!…はぁ、よかった…まあ、社長もいい人だもんね」
あなた「うん、いい人だったね、とっても」
はじめ「よーし、あなたの家にいくぞ〜!!」
と、特にいいことないと思うんだけどなぁ…
ま、まあ、はじめが嬉しそうな顔してるし…いっか!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。