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第1話

991
2019/03/01 03:50


私は親が亡くなり、1人で生活をしていた。
ただ、いじめに耐えきれず、
新しい街に引っ越してきた。


隣の家はすごく立派な一軒家。



どんな人達が住んでいるんだろう…。
やっぱり金持ちかな…。



なんて考えてしまうほど。


……




引越しの片付けがある程度終わった私は
ご近所をまわり、挨拶をしていた。



ついにやってきた、


この立派な一軒家。




ピンポーン



【⠀はーい 】


女性の優しい声が聞こえた。


【⠀ 隣に越してきたものです。
ご挨拶に参りました! 】


と言うと


【⠀ どうぞー! 】


と。



私は恐る恐る中へ入り階段をのぼった。



ガチャ



沼田佳代子
あら、可愛らしい子ね。
あなた

は、初めまして。
櫻井あなたと申します。

沼田佳代子
あなたさんね。
あなた

あ、あの、これ、
つまらないものですが…

沼田佳代子
まあ!これ、私の息子が好きなお菓子!
あなた

息子さんいらっしゃるんですか?

沼田佳代子
そうなのよ。
ちょうどあなたさんと同い年くらいなの。
なんて


立ち話をしていたら


沼田茂之
沼田茂之
…母さん、ご飯は。
やる気なさそうに顔を出す男の子。
沼田佳代子
あ、茂ちゃん。ご挨拶して。
隣に越してきたあなたさん。
沼田茂之
沼田茂之
どーも。
あなた

あなたです。よろしくお願いします。

沼田佳代子
そうだ!
良かったら一緒にご飯食べていかない?
あなた

えっ?いいんですか?

沼田茂之
沼田茂之
……
沼田佳代子
もちろんよ!
お兄ちゃんご飯今日いらないって言ってて
余ってて困ってたのよ。
さ、どうぞ!
とても綺麗で優しいお母さんだなあ。


私はお邪魔することにした。



【⠀続く 】

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