私は親が亡くなり、1人で生活をしていた。
ただ、いじめに耐えきれず、
新しい街に引っ越してきた。
隣の家はすごく立派な一軒家。
どんな人達が住んでいるんだろう…。
やっぱり金持ちかな…。
なんて考えてしまうほど。
……
引越しの片付けがある程度終わった私は
ご近所をまわり、挨拶をしていた。
ついにやってきた、
この立派な一軒家。
ピンポーン
【⠀はーい 】
女性の優しい声が聞こえた。
【⠀ 隣に越してきたものです。
ご挨拶に参りました! 】
と言うと
【⠀ どうぞー! 】
と。
私は恐る恐る中へ入り階段をのぼった。
ガチャ
なんて
立ち話をしていたら
やる気なさそうに顔を出す男の子。
とても綺麗で優しいお母さんだなあ。
私はお邪魔することにした。
【⠀続く 】
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。