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第6話

いない
目が覚めると猫がいなかった。猫は死ぬ時、飼い主に死ぬところを見せないという。もしかしたらと思う。
「僕より先に死ぬなよ」
もう誰もいない部屋に声が響き、消える。色々な思いが頭の中をめぐる。すると

ピンポーン。

インターホンが鳴った。その音で現実に引き戻される感覚がした。僕は泣いていた。僕はいつかと同じようなおぼつかない足取りで玄関へ向かいドアを開けた。