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第7話

ねぇ、このままいさせて
私は何度も言った彼の家へ向かった。なりふり構わず走った。息が途切れる。でも走る。ようやく着いた。インターホンを押す。
ピンポーン。
少しして、彼がドアを開けてくれた。
彼は泣いていた。
彼が落ち着くのを待って話し始める。
「私、あなたのこと何も知らないの。教えて」
彼はしゃがみこみ、また泣き始めた。
「ごめん、ごめん、ごめん」
彼はそう続けるだけだった。彼が何を隠しているかはわからない。でも今は彼を抱きしめたいと思った。彼の体温を感じる。
これでいいんだ。色々なことがわからない。でも今は
「ねぇ、このままいさせて」
私は彼に言った。