無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第4話

猫のままいさせて
彼に拾われてから何日か経った。元に戻る方法を探しているが見つからない。神様に毎日祈っている。
でも彼との毎日は楽しかった。彼は私と頻繁に遊んでくれる。
「ニャー」
私は彼の膝の上に飛び乗った。
「なぁ」
彼が重苦しい声をかけてくる。
「僕はいっときの感情で彼女にひどいことをしてしまったんだ」
私は自分のことかと一瞬驚いた。猫の目では彼が誰だか見ることはできない。
「ニャー」
相槌を打つ。
「僕はもうすぐ死ぬんだ」
私ははっとした。
「ニャー」
感情のままに声を出した。
「僕が死んだ時、彼女が責任を感じないように僕が悪いように話を切り出すつもりだったんだ」
彼が後悔していることがわかる。
「それでもあんな言い方してはいけなかった。僕は最低だ。」
彼が泣いている。
「ニャー」
慰める気持ちと同時に私を振った彼もこんなことを背負っていたのかもしれないと自分の不甲斐を感じる。
「許されるなら彼女に謝りたい。でも会ってしまったら僕が死んだ時彼女を悲しませてしまう」
もし自分の彼もこんな気持ちなら人の形で会うわけにはいけない。彼をより苦しませてしまう。彼が私を抱き上げる。
「ねぇ、このままいさせて」
彼は何かにすがりつくように言った。
神さま、前言撤回します。こんな風に誰かを支えることができるなら人に戻らなくてもいい。お願いします。
「ニャー」
猫のままいさせて



その夜、私は彼の近くでないどこかに行かなくてはいけない気持ちになった。
私は彼の家を出て、元のダンボールのところまで戻ろうと考えた。途中で凄まじい眠気に襲われた。しかし、私はなんとかダンボールに辿り着いた。その後すぐ私は何も考えずに眠った。



目が覚めるとそこはベットの上だった。世界がはっきりと見えた。