『あ、これ……笑笑』
私が無気力に笑うと
🦁「……それ、やっぱり じみんさん に」
『……………』
🦁「ッ………」
🦁「なんで……」
『………?』
🦁「なんでお前だけが苦しむんだよ」
『ッ………』
🦁「いつも慣れない仕事して、仕事終わって帰ってもその癒しがなくて」
🦁「おまけに彼氏に浮気されてるの知ってて、そいつから暴力受けても会社来て…」
🦁「お前だけがこんなに苦しむ必要ないだろ……」
『てひょん君……』
私は気づけば てひょん君 の頭をゆっくりと撫でる。
『ありがとう』
私は笑ってみせる。
すると てひょん君 は
🦁「お前が無理して笑ってる笑顔なんて」
” この世で1番見たくねぇよ ” ____
そう言って私を抱きしめる てひょん君。
正直びっくりした。
けれど
なんとなく
それも てひょん君 なりの優しさなんだと思った。
けれど、それを私が素直に受け入れてしまったのが元凶になってしまったのかな
??「……ふーん」
??「見ぃちゃった……笑笑」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。